地獄の債務整理体験談 ~闇金、出会い系サイト、出会い系パーティ潜入、風俗で竹の子剥ぎに遭遇、マルチ商法に引っかかる、パチンコ釘師へ転職、パチンコ釘師とは?業務内容暴露、そして借金完済~

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午前中だけだから、何とかいっしょに行ってくれないか」

この泣き落とし攻撃も長く、

10 分以上続き、行かなければもう家に帰れそうもなかったので、

私が折れて、午前中だけという約束をして

スーツを着て、一緒に出かけることとなった。

家に帰ると、急いでスーツに着替え、彼と先輩と一緒に電車で都心

の某駅に向かった。

電車の中では、先輩がひたすら最近の自慢話をしている。

内容は、言わずともわかると思うが、

最近車を買った

先月も車を買ったから、これで実は3 台目だ。

で、電話してきた彼が、

「何の車を買ったんですか? 」

と質問すれば、

その先輩は、

昨日私が電話で欲しいと答えた車の車種を言う。

なんてアカラサマな会話なんだろう。

そんな会話を聞きながら、某駅に到着した。

駅から徒歩10 分程歩くと、目的のビルに到着。

同じようにスーツを着た2 人組がたくさんビルに入っていく。

もう完全にマルチ商法だ。

これで3 度目なので、騙されない自信はある。

でも出来れば入りたくはない。

どう考えても、午前中で終わりそうがないからだ。

しかし、そんな考えも空しく、先輩と彼に連れられて、ビルに押し

込まれてしまった。

ビルに入ると、先輩は用事があるとかで、どこかに消えてしまった。

私は、電話の彼に連れられ、セミナールームへ。

またパイプ椅子に座らされ、十分くらいした後、セミナーが開始さ

れた。

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今回の参加者は50 名程度

2 人1 組なので、連れてこられた奴は25 名前後といったところか。

電話の彼からは、セミナーが始まると同時に、ノートを手渡された。

それは、説明会とゆうより、洗脳セミナーみたいな感じ

お金の話、人生の話、そして、扱っている商品の話と

そのビデオを見て、更にシステムの説明。

隣の友達はずーっとメモをとっていて、ノートはすでに

半分以上埋まっていた。

うーん・・・・

ちなみにぼくのノートは真っ白です。

そして、説明会が始まって1 時間・・・・

やっと説明会は終了した。

やっと帰れると思って帰ろうとしたら

「下のラウンジでお茶でも飲んでいって下さい」

と強制的に移動させられました。

ラウンジとはいっても、テーブルと椅子が並んでいるだけ。

ジュースは缶ジュース。

そして、友達は、なにやら書類をもってやってきた。

なにかの契約書みたいだ。

ようするに、ぼくに3 0 万だか4 0 万する商品をローンで購入しろ

と。

で、それにより、ぼくは会員となり、同じように

他の友達を連れてきて、商品を買わせる・・・

そうすると、その友達には歩合が入り、更に僕が連れてきた友達が

また同じように友達を連れてきて・・・・・・・

! ねずみ講じゃん!

やってられないと思ったぼくは

書類を開きかけた友達に

「なにそれ。」

「いい商品だからきっと気に入ると思うよ」

「いらないから」

「でもほんとにいい商品だから、使って見れば・・・」

「大体そんな金ないし、今日はくるだけっていったじゃん」

「大丈夫、ローンもあるから」

「ローンもくそも、いらないし、必要ない」

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「でも家族で使える( 美顔機) から」

なんて会話が延々と3 0 分・・・・・

そのうち、その友達の上司なる人が現れる。

上司とはいっても、2 5 、6 才。

しかし、態度はえらそう。

「おう、よくきたね」

「・・・・・」

「で、何、いらないの? 」

「いらないっすよ」

「おまえ、なにしにきたの? 」

「○ ○ がどうしてもきてくれってゆうからきたんすよ」

「は? そうじゃねーだろ? 」

「? 」

「なにしにきたかってきいてんだよ」

「だから○ ○ が話きくだけでいいってゆうからきたんすよ」

「は? おまえ友達いないだろ? 」

「? 」

「おまえ、そんなことやってると友達いなくなるよ? 」

「? 」( それはお前だろ! と言いたいが我慢した。喧嘩になりそうだ

から)

「で、まだ買うきないの? 」

「ないですね」

「おまえみたいな奴、おれは一番きらいなんだよ」

「結構です。」

「おまえ、ほんとむかつくな」

「・・・・」

「おまえ、そとであったら間違いなくヤルから」

「じゃあ、帰っていいっすか」

とゆうやり取りの間、友達は黙っていた。

ぼくは、とりあえず、そのラウンジを離れ、ビルをでた。

友達は追ってもこない。

はあ、ばからしい。

時間の無駄。

以後、その友達からは連絡はない。

この手の会社の手口で巧妙だと思うのは、

「あなただけに教える」

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「明日のことは誰にも言わないで( 秘密にしておいて欲しい)」

「内容は詳しくは言えない、でもとても為になる重要な話だ」

と言うことだ。

これの何が巧妙かと言うと、

まず、

「明日のことは誰にも言わないで」

これがうまい。

電話のかかってくる時間は大体夜の22 時頃

しかも自宅にかかってきている

これから遊びに出掛ける可能性は低いし、電話を切れば23 時過ぎ

この時間から他の友達と連絡を取り合う可能性は低い。

そして約束の時間は翌日の早朝なのだから、なおさら、他の友達と

連絡は取らないだろう。

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