「人生って意外と 捨てたもんじゃないよ。」
そりゃ一気に飲み干しましたがな。
その後すぐに、お粥と味噌汁が出て来たんだけど全く食べれんかった。
臭いだけで吐き気を催したから。無理して食べんでもいいと言ってくれたので全部残した。
看護師さんごめん。
食事が終わったら先生の回診。
「問題ないよ」と言われて安心。
背中に刺さったままの麻酔の針と尿道カテーテルを外せてもらえた。
退院に向けて点滴を吊るしてある台に捕まり歩行練習。
自分でトイレに行く練習。
もっと痛みが凄かったり、フラフラするのかと思ってたけど
割とあっさりクリアーできた。
という事で点滴も外れて病院からは退院する事に。
近所のビジネスホテルでの生活がスタートした。
ホテルの部屋まで看護師さんが付いてきて来てくれたので安心。
嫁さんが仕事を終わらせて夜来てくれたから良かったけど、
ビジネスホテルでの生活ではなんやかんやハプニングの連続だった。
まずは食べる事を生き甲斐としていた位のメタボリックなオレが全く食べられない。
食べ物の臭いを嗅いだだけで吐き気がする。
主食はゼリー。
これだけは食べれたってより飲めれた。
次に発熱。
微熱だったけど頭痛が酷かったから念のため病院に行って治療をしてもらった。
どうやらホルモンバランスの崩れが原因だった
(規則的に注射していた男性ホルモンを手術の為に1か月間打っていなかったから
男性ホルモン値が下がりきっていた)ので、
男性ホルモンの注射を打ってもらい、抗生物質を変更してもらったら良くなった。
次に下腹部痛。
これは自分で座薬を何本もぶち込んだ。
お蔭様で座薬の挿入がかなり上手になりました(笑)
一番苦しかったのが人生初の便秘だった。
出そうなのに出ない。
お腹がどんどんパンパンになって行く。
病院でもらった軽い下剤を飲んでも出ず、
早朝から営業している薬局に浣腸を買いに行き、やっと出た。
そもそも水分かゼリー状のものしか口にしていないので液体気味だったけど
出た事で一気に楽になった。
浣腸ってなかなかやりますな。
ホテルで苦しんで感じた事はとにかくここの病院の先生も看護師さんもとても患者思いである。
24時間電話で看護師さんが相談に乗ってくれて、
その後に先生から現状の様子を聞く為に直接電話が来る。
看護師さんならあるかもだけど先生までこまめに連絡をくれる。
ここの病院を選んでホント大正解。
本当ならば10日間名古屋に滞在しなくちゃいけないんだけど、
回復も順調だったし、何よりホテル住まいが耐えられなくなり、先生にめちゃくちゃお願いして、
特別に術後3日目に帰宅させてもらった。
(安静の約束でね。あとは本院が自宅の近くにあるから。)
やっぱり自宅が1番。
リラックスできる。
がしかし、自宅に戻ってからが大変だった。
腹痛や熱がずっと続き、結局東京の本院に通う事に・・・。
お腹の中に何かの液体が溜まっていて炎症を起こしていたらしく、
検査と点滴の毎日。
それでも改善されず、2回目の手術。
これでダメなら開腹手術の可能性もあるとか・・・。
全部で5針縫い合わせてあるんだけど、そのうちの2針を外し、
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