「人生って意外と 捨てたもんじゃないよ。」

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そこから溜まった液体を出そうという作戦らしい。


簡単な手術だったので麻酔なしでやったんだけど、


今まで生きてきた中で一番って言っていい程の激痛。


叫ぶのを抑えるのに必死だった。


多分産まれて初めて痛さで足がガクガクしたわ・・・。




そんな状態だったから自宅に戻ってからもしばらくの間は


1日2回位は先生から電話とかメールがきて状態の確認とアドバイスをくれた。




体調が落ち着くまでに3週間位かかった。


出血は1か月位続いた。


でも先生の適切な治療やアドバイスで乗り越えられた。


先生ホントにありがとう。


正直、精神的にも肉体的にもボロボロで嫁さんに弱音を吐きまくってた気がする。




まあこんな感じで性別適合手術は完了した。


これで手術はもうなし。


だって痛いの嫌じゃん。


肩の荷が一気に降ろせた感じ。


幸せだな〜。


後は法的手続きを済ませるだけ。




⑥ 改名と戸籍変更の手続き


とにかく早く戸籍を男に変更したかったオレは術後の治療と同時に、


改名と戸籍変更の為の書類集めを開始していた。


理由はどうしても入籍したい日があって間に合わせたかったから。


裁判所に提出する書類は結構多い。


精神科医2名分の診断書(意見書)、


性別適合手術の証明書、


裁判所への申し立て書、


戸籍謄本等、


住民票。




まずは以前診断をしてくれた精神科の先生に再度、診断書(意見書)をもらいに名古屋へ。


先生にも事情を説明して協力をお願いした。


快く対応してくれた。


先生にマジ感謝。


そして数日後にもう一人の精神科の先生にもサインをしてもらう為に再度名古屋へ。


問題なくサインをもらえた。


これで名古屋の病院に来るのも最後。


受付のお姉さんや看護師さんが


「ホントに今日で最後なんだね。めちゃくちゃ寂しいよ。でも本当におめでとう」って


言ってくれた。


マジでお世話になったから泣きそうだったけど、男になるんだから我慢我慢。


名古屋のみなさん今までありがとうございました。




申し立て書は裁判所のホームページからダウンロードして記入。


戸籍類が相当面倒だった。


現在の本籍地分だけ取り寄せればいいと思ってたけど、本籍を移した分だけ必要だった。


オレの場合2回本籍を変更しているから、


3つの市役所から合計4通の戸籍を取り寄せる事になった・・・。


戸籍にも縦書きとか横書きとかあったなんて初めて知ったわ。


普通に生活してたら一生知らんかったかもしれんから勉強できた。




書類が全て揃ったのは手術から約1か月。


早速、裁判所へ申し立てに行った。


改名と性別取扱変更の担当は家庭裁判所の家事事件係だそうで。


別に事件じゃないのにね(笑)


窓口の人に


「名前の変更と性別の変更をしたいんですけど。」と言うと、


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