「人生って意外と 捨てたもんじゃないよ。」

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「絶対こいつ何か隠してる。異常ない訳がないじゃん。」




そう思って違う医者に何件も行ってみたけど答えは同じだった。




「異常なし」。




いわゆるドクターショッピングってやつを繰り返してたんだね。




どうしても自分がどこも悪くないなんて


信じられなかった。苦しい原因を見つけたかった。




「何で?何でどこにも異常がないんだ?」


「それなのに何でこんなに苦しいんだ?」




そう考えては発作を繰りかえす。


負のスパイラル。


まさに生き地獄だったね。




そんな毎日を繰り返していくうちに


だんだん外出するのも怖くなり部屋に閉じこもる様になっていった。(広場恐怖)


ある日いつもの様に発作が起こって行った病院の先生にこんな事を言われた。




「一度、診療内科に行ってみたらどう?」




「え?心療内科?何それ?」




詳しく聞いてみると、精神的なものが、身体の症状に出てしまって


いる可能性があるらしいから、そっちの方がイイとの事。




「は?オレが心の病気になんてかかってる訳ないし。


だってオレだよ?」




しばらくは意地を張って心療内科に行く事はしなかったけど、


母親に相談したら


「行って来た方がいい」


と言われたのでとりあえず行ってみることにした。




心療内科受診初日。


受付を済ませると問診票を記入して、心理テストみたいな問題に答えた。


100問くらいあった気がする。


受付に提出して待合室で診察の順番を待つ。


こういう病院って、何か暗い感じかな?って思ってたけど


なんかきれいだし、癒し系のBGMが流れてて以外だったね。


名前が呼ばれ診察室へ入る。


先生に今までの経過と今の状況を聞かれて話すと




「パニック障害ですね」


って軽く言われた。




「パニック障害って何?ってかオレがそんな病気にかかるはずないし。ありえん。マジありえん。」




ぶっちゃけ当時は精神的な病気に偏見を持っていたオレは受け入れられるはずもなく、


納得いかないまま、薬をもらって帰る。




どうやら薬は発作を起こりにくくさせたり、精神的に落ちつかせてくれる薬らしい。




自分がパニック障害だって事は受け入れなかったが、


発作がおさまるなら薬は飲んでみようと思い服用をはじめた。




薬を飲み始めてから1か月位は副作用で酷い眠気に襲われてた。

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