「人生って意外と 捨てたもんじゃないよ。」

6 / 31 ページ


一日中寝てる日も多くなったけど、確かに発作の回数は減った気がする。




それでも完全になくなった訳じゃないから、発作が出る度にどんどん落ち込んで行った。




「何でオレがこんな風になんなきゃいかんの?」




そして落ち込み具合はどんどん酷くなって行って、訳もなく涙が出てきたり、


どうしようもない寂しさに襲われたりして、心が安らぐ暇が無かった。


今まで感じた事なんてなかった感情だったね




「死んだら楽になれるかも」


なんて事を考えるようになったりしてた。




そこからもまたさらにどん底に落ちて行った。




どうにもならない気持ちを抑える為にカミソリで自分の腕を切り刻む様になった。


リストカットってやつ。




不思議と流れる血を、みると安心できた。生きてるんだなって実感できた。


回数はだんだん増えていって腕に切る場所がなくなったら、


足とかお腹とか体中を切る様になっていた。




母親が初めて見た時は泣いて止められた気がする。


それでも止められなかった。




切る深さもどんどん深くなり何度か病院に行って縫う事もあった。




そんな事を繰り返していくうちに、


切るだけじゃ安心感が感じられなくなって行った。




安心感を求めて次にやったのが、薬の大量服用。


オーバードーズってやつ。




これは現実逃避にはぴったりだった。




薬を大量に飲んだら全てを忘れて死んだように眠れた。


寝れなくてもなんとなくハイテンションになれた。


これもまた最初は何日か分で済んでいたけど、


最後には1か月分を一気に飲んで救急車で病院に運ばれ、胃洗浄をした時もある。




オレ自身は全くその時の記憶はない。




そんな事を繰り返してるうちに


廃人みたいになっていった。


部屋に引きこもり、1日中布団の中で過ごしていた。




そんな感じだったから仲良かった友人達も全員離れていってしまった。


友達と言える人は一人も居なくなった。






② うつ病の併発


いささか家族もこのままの状態ではヤバいと思ったらしく、


精神科を受診する事を勧めてきた。




その頃は思考能力もかなり低下していたから、言われるがまま精神科を受診した。




先生に聞かれた事にうつろに答えた。


もう何も考えたくなかったから。


先生の診断は


「うつ病を併発しています。」だった。

著者の大川 忍さんに人生相談を申込む

著者の大川 忍さんにメッセージを送る

メッセージを送る

著者の方だけが読めます

みんなの読んで良かった!

STORYS.JPは、人生のヒントが得られる ライフストーリー共有プラットホームです。