年収3億円の美人女子大生メンターの教え

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著者: 小泉 憲一

今までごめんなさいと産んでくれてありがとうか…

もう、言ったことにして帰っちゃおうかな。

こんなに仲が悪いのに、そんなこと言えるか?


だいたい、そんなこと言わなくたって、

自分はどんなことでもするし、できる男なんだ。


そんな風に言い訳ばかりが頭に浮かぶ。


思い腰をあげて夕方前、ついに実家へ向かった。


懐かしい場所。

ここは元々は大好きだったおばあちゃんの家。

毎年新幹線でおばあちゃんの家に行くのが楽しみだった。


なのに、今はここに来るのがこんなに足が重いとは。


思い切ってチャイムを鳴らす。

出かけてていませんように…


ここまで来てまだ決心がつかない。


がちゃっとドアが開いておかんが顔を出す。


あら、どうしたの?

今日は誕生日なのに、京都に仕事?


そんなわけないじゃんと思いながら家にあがる。


普段あまり会っていないからか、

思ったよりも長く話すことができた。


仕事の調子はどう?

結婚するような相手はいるの?

自分は最近こんなことをしているとか。

おばあちゃんは施設に入ってるけどとりあえず元気だとか。


久しぶりにおかんとこんな話をした気がする。


でも、ふときづくと気まずい沈黙。


時計をみるともう19時だった。

20時過ぎの新幹線に乗らないと水戸には帰れない。


もう、いい加減言うしかない。


一生で一番勇気を振り絞った時だったかもしれない。


お、おかん、本当に今までごめん。

冷たくしたし、ひどいこともたくさん言って。








う、産んでくれてありがとう。




この家に生まれて本当に良かった。

おかんの子供で本当に良かったよ。


あ、ありがとう…


なかなか言葉にならなかったけど、

言葉にするうちになぜだか涙が溢れてきた。


泣くつもりなんて全くなかったし、

適当に言うだけ言ってすぐに逃げようと思ってた。


だけど、いつのまにか、おかんも泣いてる…


びっくりするくらい涙が出た。

でも、それと同時になんだか心が軽くなったんだ。


おかんも、しきりにありがとうと繰り返した。


結局、新幹線には間に合わず、夜行バスで帰った。


家の外に出ると、何時の間にか雨もあがって

綺麗な星が見えた。


それから先、世界の景色が明るくなったきがして、

すべてのことに感謝ができるようになったんだ。



もう、自分のやりたいことを我慢するのはやめよう。

自分が思った通りに、幸せになろう。

もっともっと自由になって豊かになって、

親に本当の恩返しをしよう。


純粋にそう思うことができた。


ここから、壮絶な修行と、

起業への長い道のりが始まったんです。



長いのでつづきはここに書いておきますね。

続きのお話









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