「お腹の子は、無脳児でした。」~葛藤と感動に包まれた5日間の記録~

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後編: 「お腹の子は、無脳児でした。」最終話 ~妊娠498日の約束~

いわゆる「授かり婚」だ。

ただ、妊娠発覚前から

結婚式場に見積もりを取っていたので、

「不意」な妊娠ではあったが、

「不本意」な授かり婚ではなかった。


08年1月に交際を開始。10か月後、結婚。

翌年5月に長男のそうたろうが誕生した。

今回のことは初産から5年と2か月後のことだった。


今日は産婦人科で

「ご家族に病状の説明」を受ける日。

指定された正午に病院へ。

もちろん、はなちゃんは暗い。


自分は昨日帰宅するまでに

受け入れる整理ができていたので、

薄情なほど、落ち着いて見えるのかもしれない。


産婦人科では、待てど暮せど呼ばれる気配がない。

さすがにいらいらしてくる。

「サービス業なら潰れているな」と思った。


結局2時間。ようやく説明が始まる。


人柄は良いが不器用そうな院長が、

気を使いながら、まわりくどく説明してくれる。


正直頭に入ってこない。


次第に説明に収集がつかなくなり、

「んーーー。

まー要は脳がないのよ。」と収束。


着陸前の飛行機が上空で旋回を続け、

あげく最後は直滑降で着陸。

そんな感じだった。


次に助産師の加藤さんが登場。

院長を押しのけ「ゴッドハンド」

と呼ばれるカリスマ助産師。


頼りがいが溢れ出ているほど、言葉が強い。

みんなの読んで良かった!