僕の彼女の遠距離物語~クローバー~⑦

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著者: 岡田 裕樹

11月の最初の連休。

僕の在籍している大学では学祭が行われているころ、彼女は母親と一緒に岡山に来ていた。


来年から始まる一人暮らしの家を決めるためと観光のためらしい。


それを聞いて僕はある行動に出る。




僕自身、「サプライズ」というものが大好きなのだ。

それをやってのけようと思ったのだ。

彼女が宿泊するホテルを聞き出し、その前で待ち伏せした。


駐車場が違った場所だったため、その付近ですれ違う「ニヤミス作戦」を遂行した。




彼女にその直後メールをすると少しは気づいたいたらしく驚いていた。


しかし、僕のサプライズはそれだけに留まらない。




彼女はそのあと近くにあるイトーヨーカ堂に親と一緒に買い物に来た。


僕は彼女が入ってくるだろうと思われる入り口付近に待ち伏せ、

見事彼女と顔を合わせることに成功した。




そのあと、ディズニーショップでは親との距離数十メートルにも関わらず彼女に接近し、彼女の手を繋ぐことが出来た。

彼女はそのショップをあとにする前に僕になにかを渡した。




「12月に半分を私に渡して」




中を見るとミッキーとミニーがキスしているようで、

ハートの形が半分に分かれたストラップだった。





そのあと、3階にあるゲーセンでは、猛接近した。


同じゲーセンの機械の真横に僕と彼女がいる状態になった。


横には彼女の母親がいるのに…僕は内心焦ったが、

後日彼女に聞いてみると母親がその場所へ誘導したらしい。




その後12月17日にデートをすることにした。


理由はEvery Little Thingのライブのチケットを購入したので一緒に見に行くということだ。 


彼女はなんとか彼女の母親に了承を得た。

彼女の母親は少し離れたところに一人で行くことにあまり歓迎的ではなかったのだ。




そして毎回のようにデートはどこに行こうなどと話している最中僕はあることを考える。。




「そうだ。前日に彼女の地元に行って翌朝彼女を驚かせよう!」




僕のサプライズ魂が燃え上がった。


それからというもの、彼女に気づかれないようになんとなく

でも確実に彼女の地元のデータを集めていった。


そして当日の綿密なスケジュールも立てた。


後は当日の行動のみとなった。 

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僕と彼女の遠距離物語~クローバー~⑧