☆滅ぼし物語☆1期最終章

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ミナ「いま行くね。」

ミナは弓を握り締め、魔王の翼に狙いを定めて矢を放った。迷いの無い1本の矢は一度も曲がることなく魔王の翼を貫通した。

8話 完

9話([最終戦]魔王との激戦・開始)

魔王は穴があいた翼を見て混乱していた。しかしすぐに冷静になり黒剣マーラを握り締める。

魔王「貴様!殺してやるッ!」

魔王は素早くミナに近づいて黒剣マーラを振り下ろした。しかし、ソルは黙ってそれを見ていなかった。魔王の黒剣をソルは剣で受け止めて押し返す。

ソル「もう仲間が傷つくところは見たくない!!」

ミナ「ソル・・・」

ユーリ「ミナ!早くその場から移動しろ!」

ユーリはミナに移動するよう促す。

ミナ「わかったわ」

ソルに押し返されて少し後ろに下がった魔王は悔しそうな顔をする。

魔王「少しはやるようだな」

ソル「当たり前だ!!」

大きな声で魔王の声をかき消すと同時にソルは走って魔王との距離を縮めた。

魔王「調子にのるな!」

目の前まで迫ってきたソルに魔王は火を放った。火はソルの行動範囲を縮めていく。

ソル「うぉぉぉ!」

強い叫び声で火から伝わってくる熱さを堪えつつ、剣を一閃させる。

魔王「なに?!」

魔王はソルが火の海と化したを足場をお構いなしに進むとは思っていなかったようだった。振り下ろした剣は魔王の脇腹に当たって鈍い音が鳴り響きながら切り裂いていく。

9話 完

10話([最終戦]魔王との激戦・中盤)

ソルの攻撃は魔王にかなりのダメージを一気に蓄積した。

魔王「ぐはぁッ!」

ソル「効いているのか・・・」

苦しむ声を出した魔王。思わずソルは握り締めている剣を見た。黒い血が付着していることがわかると攻撃が効いていると実感してやる気がみなぎってくる。

ユーリ「ミナ、ソルを援護!」

ミナ「了解!」

ソルは真後ろからの声を鮮明に聞き取り、剣を構えなおす。

ソル「魔王、お前はここで終わりだ!!」

魔王「なにを言っている、さっきは油断していただけだ。今度は本気でいかせてもらう!」

ソルは剣を再び一閃させる。しかし魔王は冷静に黒剣で受け止める。

魔王「ふふふ」

不気味な声とともに片手を剣から離してソルに向ける。

ソル「うぉぉぉ!」

ソルは魔王の黒剣を押し返した。その時、魔王は左手から雷を発生させてソルの真上から落とした。

魔王「上を見てみろ!」

ソル「え?」

真上を見た瞬間、雷がソルに直撃する。全身を電撃が駆け抜ける。

ソル「うわぁぁぁ!!」

ユーリ「ソル!!」

ソルは電撃の痛みに耐えきれず地面に手が着く。しかし、魔王はソルが体制を立て直おす前にさらに雷を再度落とそうともくろむ。

ソル「くっ!ここまでなのか!」

悔しそうに地面を叩く。魔王は雷を再度発生させて再びソルの真上から落とした。

ユーリ「させるかっ!!」

ユーリは剣を収めて素早くソルに近づいて両手を使って思いっきり前に押した。

ソルは8m程動いた。

ソル「ユーリッ!!!」

その時、雷が落ちた。ソルはユーリに雷が直撃するところが目に入ってしまった。

ユーリ「あとは、任せた・・・」

魔王の雷はユーリの体力を根こそぎ奪い取った。雷の光が消えるとともにユーリは地面に付して動かなくなっていたが息はあった。

10話 完

11話([最終戦]魔王との激戦・終盤)

地面に倒れているユーリにソルは涙が溢れてくる。

ソル「ユーリ・・・」

魔王「仲間の心配をしている場合か?!」

ソルは剣を握る力を強める。黒い血が付着した剣は斬れ味を鈍らせているがまだまだ使えそうだ。

ソル「許さない・・・」

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