「生きる」のでなく「活きる」
気仙沼のひとたちと出会ってボクは
どうやったらこの気仙沼の地に来れるようになるのだろうか
と考えるようになりました

そして出た結論が
「そうか!気仙沼に出張できるように仕事を作ればいいんだ」
でした。
幸いなことに震災以降、旅の仕事を通じて
気仙沼に何度も足を運ぶ機会を得ることができました。
そのきっかけとなったのは
震災に遭ったこの街のことを
どうか忘れないでほしい
と
ボランティアで助けてくれたひとたちに
恩返ししたい!
という言葉でした。
ボランティアに来てくれたひとにおもてなしでお返しする
ボランティアに来てくれたひとを観光客としてお出迎えする
そのときに
「ただいま!」
「おかえり!」
と言い合えるような関係が作れるのが
旅や観光のチカラ
ではないか
と再認識したのです
そして一緒に仕事している担当の方がこうおっしゃいました
「つぼいちゃん!気仙沼に旅したくなるようないいネーミング考えてよ糸井重里みたいにさ〜〜」
「え???糸井重里さんと一緒にされても。。。」
糸井重里さんはほぼ日刊イトイ新聞にてすでに
気仙沼のほぼ日も立ち上げられて
で圧倒的な集客力を見せつけたお方
というか広告業界にいる人間からみても神みたいな存在
ドラゴンボールでいえば界王神くらいのひとですからね
そんな
とんでもないオリエン
を受けた私でしたが
とにかく気仙沼に旅したい旅したい旅したい
ですからね
ここでいいネーミングを思いつかなければ
気仙沼への道が閉ざされる
わけです。
そしてやがてこんなプロジェクト名が思いつきました
「被災地にまた足を運んで「おかえり」と言われるってことは「ふるさと」だから東北ふるさと課(化)でどうでしょ?課(か)は化の「か」の意味もあるんですが」
「つぼいちゃ〜〜〜〜ん」
・
・
・
「すごくいい!ふるさと課(化)いいね〜〜〜」
「あ〜よかった」
そんなわけで始まった東北ふるさと課(化)プロジェクト
立ち上げた当初はまったくひとも集まらず苦難の道のりでしたが
なにより気仙沼現地の方々の
「おかえり」って言いたいという想いもあって
漁船に乗るツアーがクルージングみたいなツアーができたり
渡辺謙さんがおもてなししてくれるツアーができたり

、、、あまりの緊張に写真を撮ったボクのシャッターが震えました
これがハリウッドパワー(笑
とまぁいろいろありましたが
かな〜り満足度の高い「おかえり」旅ができたのです
そしてその積み重ねの結果、この秋

観光庁長官賞
をもらうことができました。
ただ気仙沼へ旅したいという
一個人の動機がこんな結果になったのは驚くばかりです
気仙沼と出会えたおかげで願ったり叶ったりなわけですが
そんな結果になったのも
それはまだまだ震災の爪痕が残る気仙沼2回目の訪問で
聞いたある一言でした
それはまた次のお話で。。。

