気仙沼に旅するきっかけになった一言 第3回(最終回)

前話: 気仙沼に旅するきっかけになった一言 第2回

写真は気仙沼漁師カレンダーです


12月を締めるこの言葉にすべてが集約されているわけですが

オモシロク復興させる


気仙沼を訪れる度に

前向きな言葉をたくさん聞けるのが

気仙沼を好きになる大きな理由

(ちなみにこの漁師カレンダー全国カレンダー展において、

経済産業大臣賞を受賞しました)




ボクが始めて気仙沼に始めて行ったのは2013年3月。

女性限定のコチラのツアーへの帯同でした

ハイ!ここで気づいた方はエラいです

よ〜く見てくださいね

女性限定のツアーへの帯同

です

つまりツアーの参加者はすべて女性、もちろん担当者も女性

そして気仙沼の受けいれる方々も気仙沼つばき会という個性的な女性軍団

え〜〜と ぼく男なんですけど、、、

そんな訴えは特に聞き入れられず

「女だらけ」ならぬ女性だけの団体に紛れての旅が

気仙沼の最初の旅だったわけです

帯同というか一応取材という名のカメラマンの役割だったのですが

でも今思えば最初の気仙沼でこれだけのインパクトがあったのが

大きかったのかもしれません


気仙沼は世界有数の漁師の街

それを支えるのは間違いなく漁師さんなわけですが

遠洋マグロ漁業の基地でもある気仙沼の漁師さんは

長くて1年以上の漁で陸地を離れるわけです

その間、気仙沼の家(HOME)を守るのは女性たち

なので強いのは当たり前、でも強いからといって男が弱いわけではない

漁師はヒーローなんだべ!

「あまちゃん」で主人公のあきちゃんが

「海女さんかっけぇ〜」と言ってますが

海で働くひとはかっこいい

のです

だから気仙沼の女性からは

旦那の自慢話を聞くことがしばしばあります

そして一緒に仕事している担当からは

つぼいちゃ〜ん!
また気仙沼でかっこいい男見つけたから
ツアー組むよ!

と言われ、また気仙沼で帯同することになるのです(笑

自分が一向に男前になれないのは、さておき

かっこいいひとの言葉はいつだって前向きというか

未来が見えている

未来を見据えて行動しているから誰もが憧れる

確固たる信念があるからこそキラキラ輝いているんでしょうね


渡辺謙さんも気仙沼に惚れ込んだからこそ

K-portというHOMEを構えたのだと思います

私も僭越ながら謙さんに話を聞くことができたのですが

今後どうしていきたいですか?
一緒におもしろがりたいよね

と言ってました

写真の謙さんと気仙沼の船頭さん(船の指揮をとるひと、船長)の話でも

オカ(陸)にいるよりもオキ(海)にいる方が
おもしろい

と船頭さんが言っていました


地球の3割の陸ではなく

地球の7割の海を見ている気仙沼の漁師


僕らが見ている世界とは違うからこそ

気仙沼のひとたちが見える世界(未来)はおもしろいと

感じるのかもしれません


気仙沼を旅すれば旅するほど

気仙沼が被災地であることを忘れさせてくれます


その最初の言葉が日本一の焼き魚の店「福よし」の大将の一言でした

(お待たせしました。ようやく長かったこのSTORYの本題です)

一言よりも料理の方が気になりますか?

ど〜〜ん

もちろん味の説明は不要です

(もう引っ張るのはいい加減にした方がいいですね、スイマセン)


んで大将が言った一言


「被災地から観光地に変わる

気仙沼はピンチじゃなくてチャンスなんだよ」


ボクはこの一言を聞いてから気仙沼に対する意識が180度変わりました

新しい且つおもしろい観光地に生まれ変わる気仙沼

それは日本に誇れる気仙沼ではない

世界に誇れる気仙沼になるんだ

それを気仙沼に居るひとたちは本気で実現しようとしている

正確には「本気」とか言うまでもなくもともと気仙沼は世界に誇る漁場なのだ


それを旅で感じて以来、ボクの気仙沼へ通う理由となったのです

実際、現在の気仙沼港付近は津波による地盤沈下(70cmも下がっています)があり

未だに盛り土をしている状態、防波堤も11mになるとも言われています

盛り土をするにもそのための法整備がない中で、

すべての復興が終わるまで2019年までかかるそうです

2020年には東京五輪が開催されている1年前ですよ


でもぼくは確信しています

2020年賞賛されているのは

オリンピックが行われる東京

ではなく

あの大震災から目覚ましく立ち直った

新しい観光地 気仙沼

であることを


その一員になるべくボクも

新しい観光地=旅の故郷 気仙沼

と共に歩みたいたいと思っています

是非 新しい観光地に生まれ変わろうとする気仙沼を

旅のふるさと(HOME)にしてみてください

きっとそこにあなたの未来があるはずです





著者の坪井 雄弘さんに人生相談を申込む

著者の坪井 雄弘さんにメッセージを送る

メッセージを送る

著者の方だけが読めます

みんなの読んで良かった!

STORYS.JPは、人生のヒントが得られる ライフストーリー共有プラットホームです。