アメリカの大学を辞め、20歳の青年がたった4万円で東京にやって来て、どん底から這い上がっていく話
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>氣が付くと、目の前のドアの板が壊れてる。
胸が不安と悲しみで押し潰されそうだ。
やっぱりそうだったか。。。
その言葉と同時に我に返っていく自分がいる。
心の声が言う。
「後悔のない生き方は?」
人なんてのは、本当にいつ死ぬか分からない生き物だ。
自分の心には嘘をつけない。
「大学辞めて東京に行こう」
ものすごい早い決断だった。
正直、
勇気はいった。
本当は、
不安で押し潰されそうだった。
けど、
全く迷いはなかった。
それよりも大事なものが自分の目の前にはあったから。
人は守るべきものがある時、強くなれる。
アメリカに来て3年。
人生の運命というか、流れというか、決断というか、
すべてがそこに集約されていた。
そう、
まるでシンクロのように。
やるべきことは分かっていた。
だから、不思議と違和感はなかった。
状況がそういうふうに作用してたし、
直感で少し前から分かっていたのかもしれない。
しかし、
この決断と同時に、
これは新しい出発と別れを意味していた。
なぜこういうふうになったのかというと、
それは2012年8月まで遡らないといけない。
その頃、俺は初めての起業を詐欺というもので潰され、
日本に1度帰国しようと決めた時だった。
小学校3年生から始めたバスケ。
著者の西澤 良磨さんに人生相談を申込む