【Part 5】「とりあえず、統合失調症患者になった自分が語る、26歳の人生。」~大学4年生編~
祖父の身の危険が無かったと思い、気持ちが楽になった。
勤務先から三十分ほど歩いたところ、親戚のおじさんの部屋があった。おじさんは、当時青森に勤務していたので、部屋が空いていた。そこで、自分は鍵だけを預かっていたので、そこに一泊する事にした。
新宿西口のガード下、思い出横丁のもつ煮を食べ、ビールを一杯飲み、部屋に戻った。
あくる日、
「くわばらさ~ん!?」
と、同じアパートの住人さんの声で飛び起きた。
「あ、親戚の子どもです」
と、自己紹介をして、ガスの元栓の開け方を教えてもらい、小田急線で、自分の部屋のある「鶴川」に戻っていった。
部屋でまた寝ていると、携帯の充電が復活し、ひろからの「くわまん、大丈夫か?」という電話があった。仲間内で連絡が取れなかったのが自分だけだったらしく、大いに心配をかけてしまった。
翌日である。
3・13。自分はシフトが入っていた。会社の緊急用のエレベーターを使うために、非常に長い行列ができていた。
そこら辺から、「ぞわぞわ」っと来ていた。
二日前に、あの惨劇があったビルで、皆が普通に仕事をしている。
「皆、なんで、普通に仕事が、デキテルノ…」
と思い、階段でぶっ倒れた。
救急車で運ばれた。
「まただ…。」
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