【Part 5】「とりあえず、統合失調症患者になった自分が語る、26歳の人生。」~大学4年生編~
と、言ってくださった。
徐々に完成が近付いた時に、「モテキナイト」というイベントがあり、そこに参加し、風邪をもらってしまった。
「大丈夫か…。自分の卒論、大丈夫か…。」
このエッセイと同様、卒論と言うのは、自分との闘いである。あきらめてしまっては、完成はしない。逆に言うと、「完璧な文章」等ないのだから、「完成しました!」と、言い放てれば、後悔しなければ、文章は完成する。
2010年12月16日。自分は、卒業論文を提出した。締切日の前日に提出したので、人はガラガラだった。
同日、渋谷WWWで行われた、エレキコミックの映像ライブを観に行った。スタンディングで、自分は、このライブの為に頑張ってきたんだ、と。思えるようになった。
卒業まで、あと、三か月を切った。
・卒業と3・11~もれなく発症~
卒業まで、やることが無かったので、携帯電話の申込書のデータ入力のアルバイトをすることになった。
研修中に風邪をひいたりだとか、午前10時から午後9時までの11時間勤務という激務だとか、電話の受け答えにストレスを感じたりだとか、いろんな社会経験を行われた。
朝帰りの大学の級友に、
「お前の目、死んでるぞ」
と、言われた経験があるほど、ストレスフルな状況になっていった。
そんな危機的状況だった時に、3・11が起こった。
自分がいた階は、ビルの29階。最初は、レッドブルを買って、缶ジュースが積んである台車が、ぐるんぐるんと暴れだしていた。
「あ、ちょっと疲れているんだな~」
と、思い、休憩室に戻った瞬間に、
「ドドドドドドドドドッドドオドドドオドドオッドドドドオドーーーーーーーーーーーンン!!!!!!」
と、激しい揺れが体中を響き渡った。
自分は、急いで、ドアを開けて、避難経路を作っていた。
29階からなのか、ぐる~ん、ぐる~んと、ビル全体が回っている。
トイレで嘔吐する声を聴いて、もらい気持ち悪さを経験してしまい、もう、立ち直れなくなった。
「気分が悪い人は、こちらへ!」
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