【Part 5】「とりあえず、統合失調症患者になった自分が語る、26歳の人生。」~大学4年生編~
と、促され、小さな個室に案内された。
仕事上でのストレス、プラス、文字通りの天変地異。顔は真っ青になっていた。そこで、一人、ハツラツな女性がいた。
「私がいた国って、大体襲撃があったから、慣れっこなんですよ~」
と言い、自分がトイレに行こうとして、ヨロヨロとしていると、自分の両肩をつかみ、
「はい、右足出して~。左足出して~。これで前に進める人は、大丈夫なんですよ~」
と、言ってくださった。
徐々に、打ちとけ合い、実家の新潟に連絡をする事にした。
しかし、出勤時間や、休憩時間の内に、携帯を使いすぎてしまい、充電がほとんどなかった。しかし、緊急事態。早く連絡を取らなければと思い、勇気を出して、
「携帯、貸してもらえませんか?」
と、言った。
快く、携帯を貸してくださり、実家の新潟に連絡をした。
祖父が出た。
「あ、じいちゃん…?」
「あ、どうした?」
「かずやだけど、東京にいるんだけど、大丈夫だよって、伝えといて」
その後が衝撃的だった。
「な~して?」
「いや、東京に、ものすごい、地震が来たんだわ」
「おう」
「で、俺、今、東京にいるんだわ」
「……おぉ~!!大丈夫か!!かずや!」
「うん、大丈夫られ!」
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