メキシコの漁師とMBA旅行者

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著者: 今関 庸平

きみにアドバイスしよう。

いいかい、きみは毎日、

もっと長い時間、漁をするべきだ。

それであまった魚は売る。

お金が貯まったら大きな漁船を買う。

そうすると漁獲高は上がり、儲けも増える。

その儲けで漁船を2隻、3隻と増やしていくんだ。

やがて大漁船団ができるまでね。

そうしたら仲介人に魚を売るのはやめだ。

自前の水産品加工工場を建てて、

そこに魚を入れる。

その頃にはきみはこのちっぽけな村を出て

メキシコシティに引っ越し、

ロサンゼルス、ニューヨークへと

進出していくだろう。

きみはマンハッタンのオフィスビルから

企業の指揮をとるんだ」

漁師は尋ねた。

「そうなるまでにどれくらいかかるのかね」

「二〇年、いやおそらく二五年でそこまでいくね」

「それからどうなるの」

「それから?

そのときは本当にすごいことになるよ」

と旅行者はにんまりと笑い、

「今度は株を売却して、きみは億万長者になるのさ」

「それで?」

「そうしたら引退して、

海岸近くの小さな村に住んで、

日が高くなるまでゆっくり寝て、

日中は釣りをしたり、

子どもと遊んだり、

奥さんとシエスタして過ごして、

夜になったら友達と一杯やって、

ギターを弾いて、

歌をうたって過ごすんだ。

どうだい。すばらしいだろう」

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ちょっとドキっとさせられる話ですよね

この話からいろんな学びがありますが、

働き過ぎちゃいけないって話だと私は感じました

「お金は全てではない」

というのは私はきれい事だと思います

だいたいの人が悩むことは、

お金があれば99%は解決できると私は思います

経験的に言って、

月収100万くらいまでは、

「収入=幸福感」と比例するのは間違いないです

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