自閉症スペクトラムの私が生きる世界(2)

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前編: 自閉症スペクトラムの私が生きる世界(1)


私が、パニックになるのは、自分の思っていることが、うまく伝えられないからです。

そのことで、大切な人に、嫌われるかもしれないと思うからです。

なにか、悪いことをしてしまったような気になるからです。

押し寄せる不安と恐怖に押しつぶされるように感じるからです。

疲れてしまった時も、自分の身体の状態や、疲れたことがわからず、パニックになります。






いつも、出かけるときは大変でした。


まず、靴をはくことが苦痛でした。


なぜなら、左右対称のものがそこにあるからです。


そして、その左右対称のものに、1つずつ足を入れて履かないといけないからです。


それは、自分の中で、何かが壊れることでした。


美しい左右対称の絵を壊すことでもありました。


その絵を壊さないように、一緒に、同時に足を入れたかったのです。


でも、そんなことできませんでした。


どうしても、片足ずつ、靴に足を入れることしかできないのです。


途端に、泣き叫ぶことになります。



そんな私でしたが・・・


ある日、玄関にあった小さな箱の上に座って靴を履いた時に、


偶然にも、両足を同時に靴に入れることができました。


その時は、全然モヤモヤしなかったし、苦しくありませんでした。


泣き叫ぶことなく、靴を履いた私を観ていた母は、


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