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『明日 死んでもらうために、今日1日だけ生きてもらう』 ~小さな命を抱きしめたお話~ 

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たった一日だけ

ミルクをあげただけなのに、


彼らとの記憶が、

胸から脳裏に強烈に

湧き上がってきたのです。



彼らの入ったダンボールを抱えながら、

僕はクルマの前に

うずくまってしまいました。



 


「生きてて……ほしい」


 



理屈で考えている

自分のアタマとは裏腹に、


とめどなく涙が溢れ、

僕は彼らの入ったダンボールを

ただひたすら抱きしめていました。



小さな小さな3つの命は、


そのとき僕に


大切なことを教えてくれたのです。


 


『“命”というものは、理屈だけでは計れない』

 


……と。


 

あの時の子ネコたちのぬくもりは、


ミルクを飲んでくれた時の感触は、


初めて目を開けた時の喜びは、


今でも僕たちの心に焼きついています。


 

「生きててくれて、よかった」



今、こころからそう思うのです。



本当に、理屈抜きに。


 

この730日間の尊き命たちに、感謝を。


 

「生きててくれて、ありがとう」




「これからも、元気で!!」


 


☆おまけ☆


里親さんのもとへいった

現在のネコたちの様子を、

妻がブログにまとめてくれました♪


よろしければ、コチラもどうぞ☆

http://s.ameblo.jp/tanissy10x2/entry-12010136396.html

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みんなの読んで良かった!

読んで良かった

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Takeshi Hamanaka

きっと、子猫に情が移ってしまったのでしょうね。私も基本的に猫は苦手ですが、世話をしているうちに気が変わるかもしれません。子猫は可愛いし。また、徳を積むとはこういう事なのかも知れませんね。

萩原 慶一郎

私はその、猫を受ける側の仕事をしています。というか。携わっています。
こんな優しい『命の重みを感じることのできる』方が増えたら、殺処分も被害も少なくなるだろうなぁと。

徳永 智樹

心えぐられ、心癒されました。
素敵なお話をありがとうございます。
辻林夫妻のお人柄がにじみ出ています。

健 藤田

自分も猫を隣の使用感がない家?の庭で拾いました。保健所に持っていくと殺処分されるという事実は知っていたので、即里親を探そうということになりましたが、世話をしてみると自分の子になってほしいなぁと自然に思うようになりました。今ではまだ6ヶ月。早いですが忘れかけていた懐かしい思い出がよみがえりました。ありがとうございました。

藤江 幸代

久々に心に響く素晴らしいお話を読ませて貰いました。ありがとう(^-^)
素敵なご夫婦ですね

80人の
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