【第15話】『ハッピーエンドを探して』〜死に場所を探して11日間歩き続けたら、どんなものよりも大切な宝物を見付けた話〜

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それと同じくらい、


いや、


それ以上に



「幸せになりたい」



そう思っているはずだ。


なら、終わりにしちゃいけない。


ハッピーエンドを迎えるまで、めくり続けなきゃいけない。


ハッピーエンドは必ずやってくる。


辛く、苦しい日々の中、


ある日突然、魔法使いが現れて、


見たことのない景色を見せてくれるんだ。


それがいつかは分からない。


でも、


それまで、決して諦めてはいけない。


絶対に生き続けなければならない。



僕は、僕の物語は、


「絶対にハッピーエンドで終わるんだ!」


少し熱めのお風呂に浸かりながら、そう思った。



お風呂を出て、部屋に戻る。


途中フロントの前のロビーを通る。



ロビーには、大きなソファーと壁かけのテレビがある。


テレビにはフィギュアスケートが映し出されていた。


そしてそれを見ている一人の女性。


大きなソファーに寝転びながらフィギュアスケートを見ている女性。


そう、この方が屋上ガーデンを始めた女将だ。


僕は、この先の道のことを尋ねた。


話しかけられるなんて全く予想をしていなかった女将は、


ビクッとしたように、飛び起きた。


これまた笑いそうになった。


やっぱり僕なんかより、七倉荘の方が断然ユニークだ!


じいさんだけじゃない。


女将さんも。


もはや七倉荘じゃなくて、「ユニ倉荘」だよ!笑




女将は、この先の道についてはあまりよく知らなかった。


でも、


「頑張ってね!」


と言ってくれた。



「頑張って」



と言われて、嬉しいと思う人と思わない人がいる。


「何に頑張るんだよ?」


とか、


「もうすでに頑張ってるよ。」


って思う人もいる。



でも僕は、素直に嬉しいと思う。


自分のことを誰かが応援してくれるって、

凄いことだと思うんだ。


「頑張って!」


って誰かを応援出来ることって、

素晴らしいことだと思うんだ。


だから僕は、素直に嬉しい。




「ありがとうございます!頑張ります!」




そう言って、女将さんと別れた。




部屋に戻り、思った。



「今日は本当に素晴らしい一日だった。」



今日は平坦な道だったが、明日からは山へ入る。


きっと過酷な道が待っている。


でも、きっと大丈夫。


山も、自分も、地球の、宇宙の一部。


すべてが僕に味方してくれる。



「明日は、山の一部になろう。」



その前に、朝起きたら屋上ガーデンに行ってみよう!



そして僕は眠りについた。



今日も僕は、今日というゴールに辿り着いた。


そして、明日もまた新しいスタートを切る。


新しいゴールへ向かう。



つづく…



8日目の成果!!!


【歩数】

32626歩


【消費カロリー】

1109.2kcal


【歩いた距離】

22.83km


【歩いた時間】

10:00〜18:15










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