勘違いした4年間

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前話: 重圧から逃げた3年間


開幕戦、楽々2安打完封。

予定通りの発進・・・



と思いきや、僕の今までの野球人生を象徴する”あり得ない出来事”が起きた。


これが何かのシナリオだとしたら、実に陳腐。



0-0で迎えた6回表、自チームが2死満塁で左中間を破る走者一掃の3ベースヒット。


3-0


1点あれば十分やのにな。


と思いきや、バッターランナーが1塁ベースを踏み忘れるというあり得ないミスを侵して結果無得点。


覚えてないが、ベンチで暴れたらしい笑



そしてそのまま0−0、延長戦にもつれ込むことになる。


そして延長14回、自責点も付かぬままサヨナラ負けを喫した。


ひたすら「個」を高め、出来る事は全てやった。


全てできた自負はある。


でも負けた。




この事実が重くチームにのしかかり、歯車は一気に狂う。


投げた試合は全て延長戦。


末に敗戦。


その後実に8連敗する事となる。



まるで何かにイタズラされたかのようなシーズン。



最終的に、7試合投げ2勝4敗1分 防御率1,18 完投7


結果を出せずにシーズンを終えた。


悔しい気持ち、やりきった気持ち。


入り交じってた記憶がある。


しかしどこかで、ふさわしい最後やったな。

などとも思った。


あと一つ、あと1人の打者、踏ん張ってれば防御率0点台達成出来たんちゃうか?

あと一つ、踏ん張ってたら負けた試合も勝てたんちゃうか?


あと一つ、頑張れなかった自分の最後。


チームメイトへの信頼が皆無のまま迎えた事。


あらぬ形で負けた開幕戦。

その後立て直せなかった自分の不甲斐なさ。


だからこそ、これが自分にふさわしい最後なのかな。

と感じたのだと思う。


開幕前に感じた焦燥感の正体はこれだったのだろう。


”野球を続ける為の最終試験、落第”


そして試合終了後、何事もなかったかのように煙草に火をつけた。



個の重要性


と、ここまで僕の壮絶でもない野球人生を壮絶っぽく書いてきました。笑



僕は野球を通じてたくさんの事を学びました。


それは決して礼儀や上下関係などではなくて

「個の重要性」です。


もし僕があの頃、個についてもっと考えていたら・・・


他の選手にも個の重要性を説いていたら結果は変わってたかも知れない。


個の集合体が組織なんだって事を。


当時は個では勝りながらも、組織で負けた野球というスポーツを嫌いになった事もありました。


心のどこかでは、あの成績で負けるってありえへんやろ。


って気持ちもあったと思うし本当はまだまだ出来るって気持ちもあったはず。



そんな気持ちをひたすら隠すべく

「俺ゴルフの方が向いてるわ」

と皮肉混じりに言ってた事もありました。


それはそれで事実かも知れませんが。笑


でも書いてて率直に感じた事は


「やっぱ、いつまで経っても悔しいなー笑」


って事です。



マジでやり直すなら、僕はあの開幕戦のあの瞬間に戻りたいなーと。


ベースだけ踏んでw


それだけでいい、と。


それは冗談ですが、色々思う事ありますけど、あそこでもし結果を無事コミット出来てたら

多分僕の成長は止まってたと思うんですよ。

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