あこがれの関西トップ大学の入学式にいったのがエイプリルフールだった話。
まったく意味が分からなかった。
現時点??どゆこと??
スーツA「・・・というのもあなたは立命館に合格されています」
僕「あ、はい!」
(やっぱり合格してるんだなよかった〜)
そう思った。
スーツA「また、入学金と入学書類も、届いているのですが現時点でまだ授業料が振り込まれていません。よってまだあなたは現時点ではまだ入学が認められていません。」
スーツB「・・・うーむ」
そういわれて僕はとてもびっくりした。
僕「いやちょっとまってください!僕はちゃんと確認してすべて振り込んでいつはずです!」
そう言った。なぜなら僕も以前にどこの誰かがお金を振り込み忘れていて、気づいたときには期限が過ぎていたという事例を聞いた事があったため、親にちゃんと期限ごとにしっかりと前もって確認していたからだ。
ここでやっとスーツBがまともに口を開いた。
スーツB「ぃや、ですので、、、」
スーツA「ですがこちらには振込が確認されておりませんですので、現時点では入学が認められておりません!」
僕はまずスーツBのこの場にいる必要性のなさに少しいらっとしつつも、スーツAが何度も口にする理解不能な「現時点では」という言葉にかなりいらついていた。しかも僕は何度も親にお金に関しては確認していたのでまったく訳が分からなかった。
僕「いや、僕自身もそういう前例を聞いていたのでしっかり振り込んでいるはずです」
スーツA「しかし、こちらでは振込が確認されていません」
スーツAはかたくなにそう言い続けた。
スーツBはだまってうなずいているだけだった。
僕「・・・あー、そうなんですね。わかりました。。ではどの時点では入学は認められますか??」
スーツA「ですので現時点では入学は認められていません。」
僕「・・・は?」
スーツB「・・・」
僕「・・・あの現時点ではってどういう意味ですか?』
スーツA「何度も言うように現時点で入学は認められていません」
いやいや、急に言葉が「現時点では」から「現時点で」に変わったでしょ。
僕はこの時本気で怒りが爆発しそうになった。
しかし、なんとか冷静さを保ちつつ1番恐れていた事を聞いた。
僕「えーとじゃあ、、、もしかして入学はもう許されないってことですか?」
スーツA「はい、現時点で認められません」
スーツB「・・・」
僕「え、、、えーーとなにか救済処置みたいなのはないのですか・・・?」
スーツA「・・・残念ながら」
(まじかよ・・・)
一瞬時が止まった気がした。
そして僕はようやく理解した。
この二人のスーツの大人は残酷にも20歳にもならない少年に、入学が「現時点で」認められておらず、もう入学は「現時点からも」許されないのだと言う事を伝えにきたのだ。
だが僕は本当にお金に関しては、念入りに確認していたのでそこだけはなにかの間違いだと思ったので、その場ですぐ親に電話した。
僕「あ、もしもし?」
母「ん、あ、どうしたん?無事説明会終わった??」
僕「いや、あのー、落ち着いて聞いてほしいんだけど。」
母「なに?」
僕「お願いだから、ほんとに落ち着いて聞いてね。」
母「わかったから!なに??」
僕「あのー、今大学に行ったんだけど、入学金と書類は届いてるんだけど、授業料が届いてないって言われた。」
母「え!、いやちゃんと払ったよ!!何度も確認したじゃない!」
僕「だよね!?」
僕はやっぱり!とここで思った。
僕「でも、振り込まれてないらしいんだけど、なんでかな?」
母「いやー、ちゃんと振り込ん、、、あ!ちょっとまって!!」
といい急にドタバタしだした!
母「あああーー!ごめん!まだここにお金あったー!!」
僕「え???」
結局あとでわかったことだが、母は授業料を振り込み行った際、家の別件で振り込みがある用事がもう1つあったらしく、1つ振り込んだ際に満足して、授業料も振り込んだと勘違いしていたという事がわかった。
母「ごめんー!!、なんとかその大学の担当の人に言ってすぐ振り込むから待ってもらって!」
僕「いや、もうだめらしいんよ・・・」
母「は??だめってどういうこと??」
僕「期限すぎててもう現時点ではだめらしい・・・」
母「え??どういうこと??ちょっとかわってくれる!?」
僕「あのー、ちょっと変わってもらってもいいですか?」
スーツA「はい、もちろんです。」
スーツB「・・・」
そこからは地獄だった。母もようやく状況を理解したらしく、すぐに父に代わった。
そしてスーツの男達はまたあのかたくなな言葉で否定し続けた。
電話の声は僕にも聞こえてきて、それはもう聞いてられなかった。
親達がこのスーツの男達に懇願し、頼むからと叫ぶ声が聞こえ、しまいには泣き叫ぶ声も聞こえた。
それは当然だ。自分達の息子が頑張って難関大学とよばれる大学に合格したのに、自分たちのミスのせいでそれが水の泡になったのだから。
僕はその時泣きたいとか怒りといった気持ちよりも、むしろ両親に申し訳ない気持ちだった。
自分でしっかり授業料を払えばこんなことにならなかったし、自分が忘れたのならまだしも、一見関係のない自分の親がこんなにも苦しんでいるのだったから。
そうして両親もとりあえずは、電話を切りまた1度学校まであらためという事だった。
僕は何度も親に謝られた。
そしてその場を後にした。
そして僕はふと思った。
(え、おれなにしにここにきたん?)
もはや笑いがこみ上げくるほど、いまの状況はカオスだった。
あこがれの第一志望の大学に受かって、登校したら1日で帰るという結末。
しまいにはtwitterまでも軽く荒れてしまった。
いやこれ嘘ですよね?
エイプリルフールですよね今日??
なんど待っても、だれもドッキリでしたー!なんて出てこない。
(はぁ、、、)
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