どうして帰国子女の婚活が難しくなってしまうのか。(特にアラフォー帰国子女の婚活・・・) 後半
明らかにお客様はむっとしている。しかし私も言わなければいけない。
こ、こわい。しかしこの展開はもう5年間で数えきれないぐらいにやってきている。みんなだいたい同じようなことになるので、次に何を言うべきかはもうわかっている。
しかし、お客様が同世代の海外経験がある男性だけを望むと、お見合い相手が激減します。というよりも、ゼロになる危険性が高いです。全然男性とは抱えるリスクが違うのです。
もうめちゃめちゃ怒っている。ぶすっとされているけれども、私は話を続けた。
お客様の目が輝いた。でも多分また次の話をしたら曇ると思う。それでも一つの希望でもあるので、伝えておくことにした。
つまり、38歳だったら、43歳から48歳ぐらいまでの男性をターゲットにしてしまう。特に男性が45歳を超えると、30代の女性を紹介するだけで喜んでくれる。
と彼女は浅いため息をついた。
いつものパターンだが、最終的に、お客様は同年代を外した年上限定で海外経験がある人をターゲットにするのか、それとも同年代の海外経験がない男性にするのかの選択に迫られる。
しかし、同年代の海外経験がない男性を選ぶと、婚活がうまく行かなくなる可能性がかなり高くなる。
これには3つの理由がある。
ひとつは、海外経験のない男性が留学経験がある女性に抱くイメージによるものだ。
「俺よりも能力が高い女性」ということでまずビビる。日本人は英語を話せる人に対して自分が無理な場合はコンプレックスを持つ。特に男性は恥じたりする。だから、自分の恥を刺激するような相手と一緒にいたくないと考える。結果、実はお見合いの機会を作れるのだけれども、男性から断られる可能性も高くなる。
2つめの理由は、「自己主張が強い女」だと嫌われやすいことである。欧米では、意見をしないというのは存在をしないのと同じぐらい軽視される。だからそこで自己主張をすることを身につけてくる。しかし、日本はまだまだ「沈黙は花」だったり、「能ある鷹は爪を隠す」だったりと、黙っていることが美徳の文化だ。だから、ガンガン意見を言ったり、議論を求めてくる女性を「しんどい」と嫌がる男性もかなりいる。
3つめは、結婚相談所をするまで思いもよらなかったことである。それは、「帰国子女の女は『ダブルスタンダート』だから嫌い」という意見が少なからずあることだ。
これを初めて聴いた時、「ダブルスタンダードって一体何?」とびっくりした。
例えば、
と自己主張しつつ、
と相手には変わることを求めてくる場合のことだ。
しかしそれも無理もないことのような気もする。自分を主張するということは自分以外を変えるっていうことでもあるからだ。厳密にはダブルスタンダードではなくて、自己主張の結果相手に変わることを求めているだけだ。けれども、男性には一方的に見えるという。
本当に海外経験って素晴らしいはずなのに、婚活ではこんなにマイナスの先入観を持たれて大変なのだ。
だから、最大の理解者である同じ海外経験者との結婚がベストなのだ。
彼女はうちに入会をしなかったので、結果はわからない。「やっぱり、同世代の海外経験者がいいわ」と思って、「年上の海外経験者か、もしくは海外経験のない同世代か」という究極の選択を受け止められなかったのだろう。面談が終わってからモヤモヤしたに違いない。
自分の年齢と付き合いながら現状を受け入れていかない婚活は一番長期化する。彼女はその最大のリスクの道をとったのかもしれない。
しかし、ひよこさんに言わせると、こうなる。
そ、そこだったかもしれないーーーー!!!!ごめんなさい、もう少し痩せますっ!!
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