facebookでメッセージを送った相手が次の日死んでしまった話 カネ無し・コネ無し・コトバ無し・英検5級で海外で仕事①
どことなく悪い気もしましたが、どうせ語学試験と面接でボロが出て落とされるに違いありません。
しかも2次試験は平日の昼間にあり、会社を休まなくてはならずそれも心苦しい。
そのまま辞退しようと考えましたが「試験にはどんな人が来ているのだろう」「JICAとはどんな組織なのか」「一生に一回だから受けてみようか・・・」そんなふうに心が迷い会社を休みました。
(ごめんなさい)
試験当日、英語の語学試験でした。
しかし語学試験は私の予想を裏切ります。
「英語の問題文が英語で書かれている」
私の語学レベルは中学1年で止まっていたので「次の日本語の問題を読んで英語で回答しましょう。」そんな感じの問題が出ると思っていました。
問題が英語で書かれているので、問題の意味が分かりません・・・。
さらにリスニングテストは初めから最後まで英語で喋るので何ページをやっているのか分かりません。
なんと言うか、現代風に言うと「無理ゲー」です。
「やっぱりやりたいことをやることは難しい」
「情熱だけじゃあ無理だったか・・・」
そこであきらめた僕は鉛筆に番号を書き、鉛筆を転がしてマークシートに記載していきました。
他の受験生の迷惑にならないように、静かに鉛筆を転がす・・・。
結果一番早くマークシートを埋めることができ、教室から早々と出て行きました。
そんな酷い試験を行ったため、なぜが清々しく、面接も緊張することなく自分の意見やフィリピンでの解決方法や問題点など詳しく語ることが出来ました。
今思えば相当堂々と面接官と話していたような気がします。
そう思い試験会場を後にしました。
試験結果は諦め、次の日から気持ちを変え真面目に仕事をしました。韓国で行われた展示会に役員と同行するなど仕事に熱が入っていました。
でもやっぱり気になる合格発表。
いつも通り会社で仕事をしながら昼ご飯を食べていると、何となく試験結果が気になった。
宝くじの当選サイトを見る気分で青年海外協力隊のホームページから合格者一覧のPDFデータを開いてみました。
まぁそんな簡単に適当に試験を受けた者が受かるはずがない。
しかし番号を見ると、とても合格者が少ないように思えました。
なぜなら番号の順番が飛び飛びであり、数人もしくは数十人に1人の割合でしか合格者番号が記載されていなかったからです。
「さすが倍率高いなぁ」そう思い画面を閉じようと、右上の×印のアイコンをクリックしました。
しかしその前に、番号は縦一覧でなく横から読むものと気がつきました。
そこで恐る恐る横をみると・・・
なんと自分の番号が掲載されていた。
著者の圡田 哲也さんに人生相談を申込む
著者の圡田 哲也さんにメッセージを送る
著者の方だけが読めます