運の良い人、運の悪い人

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著者: 作田 勇次

店を出るなり、鼻息を荒くしながら、

「なんて運が悪いんだ!せっかく助けてやったのに、これっぽっちのことしかしてくれないなんて!もっと良いものご馳走しろよ!あーあ、時間を無駄にした。」

と、足元の石を蹴飛ばしながら、歩いて行きました。


また別の日、青年たちと共通の友人があるパーティーを開きました。

運の良い青年は招待されましたが、運の悪い青年は招待されませんでした。

そのことに憤った運の悪い青年は主催者の元へ駆け寄りました。

「なんであいつのことは招待しているのに、僕のことは招待してくれないんだよ!こんなの不公平じゃないか!」

すると、その友人はこう答えました。

「いやー、お前はさ、いつもネガティヴなことばっか言うじゃん。だからさ、一緒にいても楽しくないんだよ。

それに、やる前から
「どーせまたダメだろうな」とか
「どーせ上手くいきっこない」とか
やってもいないのに、言い訳ばっかり言うじゃん。正直うんざりしているんだよ。

だから、今回は悪いな。」

そう言い、その場を後にしました。

運の悪い青年は反省することもなく、

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