facebookでメッセージを送った相手が次の日死んでしまった話 カネ無し・コネ無し・コトバ無し・英検5級で海外で仕事②

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前話: facebookでメッセージを送った相手が次の日死んでしまった話 カネ無し・コネ無し・コトバ無し・英検5級で海外で仕事①
著者: 圡田 哲也


それを聞いた私は「無理して真似してくれてる。あぁ…確かに、もう居ないんだな。亡くなったのだな。」と感じました。






・・・泣きました。

亡くなったことと、亡くなったことを認めたことに泣きました。


その夜、テントの中でレイテ島のために日本に居ながら何が出来るか考えました。

フィリピンだけでなく、日本のためにも出来ること。






狭く汗とカビ臭いテントの中で考えました。

幸い考える時間は沢山ありました。






どうしてこうなったんだろうと、昔のことを少し考えてみました。

・・・思えば東京でデザイナーとして働いていたあのとき。




青年海外協力隊の試験を受けたとき、私の人生は人のために始まったと思いました。







あのとき、漫画を描いてなければ

あのとき、東京の会社に就職してなければ

あのとき、美術館に行かなければ

あのとき、映画を見なければ

あのとき、試験で鉛筆を転がさなければ

あのとき、英語ができなければ

あのとき、現地語を頑張らなければ

あのとき、facebook をやらなければ





これは私のリアルなストーリーですが、変わった人生だと思います。

そんなことをテントの中で考え朝を向かえました。





結論として、日本の仕事を頑張りつつ、養殖場を復活させ被災前より大きな養殖場にする。

そう思い、私はフィリピンを後にしました。






そして台風から数年後、レイテ島タナウアン町の養殖場は各国の支援を受け大規模になりました。

【2015年の状況】

http://www.jica.go.jp/mobile/topics/2015/20160229_01.html






遠い国からのニュースと町の人々の笑顔を見て

あのとき英語が出来なくても志だけで立ち上がり、行動して良かったと思いました。


諦めなければ、人も、地域も、自分も、未来も変えられます。

もし、このストーリーを読んだ人がいたら感じてもらいたい。


人生はあなたが思っている以上に素敵なもので、未来は明るい。


生きる上で様々な迷いや誘惑があるが、遠くの大きな目標さえ決まっていれば寄り道したっていい。

人生は大海原を進む小さな舩みたいなもの。


遠くの島がゴールだとして、目標が決まっていれば迷っても着くことができる。

迷っているようで、遠くを見ていれば最短距離になる。


だから、このストーリーを読んだあなたは、もし生きる上で迷いや戸惑いがあったら迷わず進んでもらいたい。





そしてあなたの未来を想像してほしい。

そこには過去を後悔していない貴方が居るはずだ。
















最後に
兵庫中学校3年4組の生徒に送る。





誰も未来は分からない。

夢が無くとも未来を恐れず、今を全力で生きてほしい。






今を全力で生きれば未来は明るくなる。

こんな僕がそうだったのだから。






もう一度言います。

あなたが思っている以上に未来は明るい。






(長文・駄文 失礼しました。)

土田 哲也



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