起業生活スタート。しかし、その夢は儚くも散ることとなった

1 / 3 ページ

>
著者: 作田 勇次
商社営業マンとして1年が経過した2008年春。
転機は突然訪れました。

先輩があるビジネスモデルを思いつき、その検証しようとゴールデンウィークに市場調査を行うことを提案してきました。

私たちは準備をし、調査に乗り出しました。
結果は大反響。私たちは大いに喜びました。

すると、その反響で手応えを感じた先輩はこのモデルはいける。と確信し、2年後ではなく、今すぐ起業することを提案。

そしてなんと、翌月には本当に会社を辞めてしまいました。


私はびっくりしました。
3年間は営業スキルを学ぶと聞かされていたので、起業の準備もろくに出来ておらず、資本金も十分に用意できている状態とは言えなかったからです。

しかし、先輩はもう本当に辞めてしまっていたので、私もなんとか退職しました。

こうして、準備もままならないまま、2008年8月、私の起業生活はスタート。


はじめの半年間はひたすら準備に追われ、1日12時間以上朝から晩まで働き、1日も休むことなく、作業に没頭していました。給料は生活出来る金額に少し余裕を乗せた月収12万円。

それでも、私は充実した毎日に初めて心躍る感覚を覚えていました。

やりたいことをやれるってこんなに楽しいんだ。そう強く思っていました。

周りの人は休みのないこと、給料の低いことによくやっていられるね?という顔をしていましたが、私にはそんなことは関係ありませんでした。

やりたいことをやれていることが楽しくて仕方がなかったのです。毎日が短く、早く次の日が来ないかなと待ち遠しいほどでした。

著者の作田 勇次さんに人生相談を申込む