【ミーハーの一念、岩をも通す】「QUEENに会いたい!」子どもの頃の夢を実現させたわたしの物語。第一章
と、ブライアン、いたー!
ノーマーク!!
ファンがまわりにいるにはいるが、先の二人に比べたら、
「イケル!」
ブライアンに走り寄り、手を差し出す。
頭の中は真っ白で、言葉が出てこない。
黙って、
必死で目で訴えながら
手を差し出す。
(情けない (TwTlll))
それでも、優しいブライアンは、
ちゃんと握手をして「Hi!」と言葉をかけてくれた。
そして、エレベーターに乗り込んでいった。
え?Johnいたっけ???
(おい!(~_~メ))
ついに!
フレディとRogerには近寄れなかったけど、
ブライアンと握手した!!!!
やったーーーー!!!
遂に、遂に、
「QUEENに会った」よーーー!!
O(≧∇≦)O
たった、これだけのことで大満足してしまったのでした。
翌日は、QUEENのコンサートに行くからと、
仕事は休みを取っていました。
3年ぶりのQUEENコンサート。
(そういえば、いつから「コンサート」を「ライブ」って言うようになったんだろね?)
今回もチケットは現金書留で申し込んだけど、
82年の時とは大違いでステージまでかなり遠い。
これでS席?みたいな。
その分、ステージ全体はよく見えて、
Rogerの後ろにある大きな「歯車」セットと
キャットウォークを行き来するフレディをしっかり見ることができた。
前日、人垣の間から垣間見たフレディはとても大人しそうな人だった。
ステージ上のマッチョなフレディとはまるで別人だな~。
そんなことを思いながらのコンサートでした。
この日も、コンサートに行く前や終わった後にホテルに来ていれば、
またメンバーと遭遇することもあったかもしれないのに、
その当時は「追っかけ」をするという概念が全くなかったため、
ホテルに立ち寄ることもしなかった。
追っかけって、「グルーピー」がするものだと思ってた。(^_^;)
そして、御一行がチェックアウトする日。
お昼過ぎに御一行がロビーに降りてきて、
そのまま、そそくさと玄関へ向かうのを確認し、
わたしは、用意しておいた郵便を出しに玄関脇のポストへ行くふりをして、
何気ない顔をして(したつもり)で、御一行について玄関から外に出た。
今回は制服着てるし、勤務時間内なので
むやみに声をかけたり、握手を求めることはできない。
ただ、お見送りをすることしかできない。
でも、
ちょうど、目の前のタクシーにRogerが乗り込み、
ふと、目が合った。
すかさず、手を振ってみたら、、、、
振り返してくれた!!!
O(≧∇≦)Oキャー
そして、御一行が旅立ったあと、
フレディの部屋に「忘れ物」があるとルームキーパーからフロントへ連絡が入った。
プロモーターに連絡すると
「(フレディが)要らないと言っているから処分してください」
とのこと。
残されていたのは、東京で買ったと思われる靴と
レーガン大統領のマスク。←どんな遊びしてたんだか?(^_^;)
処分するだってー?!
いやいやいやいや、わたしが欲しいっす。
またまた上司にかけあう。
「欲しい!!」
「ほんとはダメだけど、内緒ね~」
\\\\└('ω')┘////ウヲー!ヤター!
(ほんとに、理解のある良い上司でした)
かくして、これらは「家宝」として、
今でも押入れの奥深くに大切にしまわれているのでした。(笑)
QUEENとの第一次接近遭遇ストーリーはたったこれだけのことだったけど、
当時のわたしはすっかり大満足してしまったのでした。
「話をする」は叶わなかったものの、
「会えた」(ほとんど「見た」に過ぎないけど)わけで、
その時のわたしには、それだけでも十分にすごいことでした。
その後、また何気ない日常に戻ったわたし。
(といっても、ホテル勤務の役得か、その後も数々の外タレや有名人に会い、
かなりエキサイティングな毎日でした。)
6月には英検2級を無事取得した。
英語学習のほうは、それからも英会話スクールに行ってみても、
やはり何かピンと来なくて続けなかったり。。。
英語がもっと話せるようになりたいのに、
スクールや教室での学習が続かないわたしは、
じぶんでも「なぜだろう?」と不思議でした。
相変わらず「英語の壁」は大きく立ちはだかっていた。
QUEENと遭遇した翌年には結婚し、
仕事と結婚生活の両立で忙しくしているうちに、
QUEENはバンド活動を休止。
しばらく英語ともQUEENとも離れた生活を
送ることになるのでした。
~第一章おわり~
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