【ミーハーの一念、岩をも通す】「QUEENに会いたい!」子どもの頃の夢を実現させたわたしの物語 第三章
そして、同2006年、Aさんから、
「これ、Brianの個人メールアドレスです。」
と、Brianのプライベートのメルアドを受け取りました。
え?いいの??(; ^ω^)
恐る恐る、そのアドレスにメールしてみたら・・・、
「Hi Ayumi! Thanx. Bri x」
返事きた! \\\\└('ω')┘////
なんだか、もう本当に夢?!みたいな、
じぶんの状況が凄すぎて恐ろしくなりました。
でも。。。
じぶんの「ファン」としての立ち位置がこのように激変した一方で、
「コンベンション開催」の活動は年を追うごとに厳しい状況に陥っていきました。
2007年、2009年開催のコンベンションでは、
QUEENプロダクション後援のオフィシャルイベントであるにも関わらず、
相変わらず所属レコード会社の東芝EMIはスポンサーになることを拒否していました。
また、インターネットの普及でオフィシャルファンクラブへの入会者が年々減っていて、
ファンクラブ自体が存続の危機に見舞われました。
そして、コンベンションをきっかけに、
ファンレベルでイベントを開催することに目覚めた人が、
各地で気の合う仲間と小ぢんまりしたイベントを楽しむようになって、
「コンベンション」に新鮮味がなくなったのか、
だんだんと反応が鈍くなっていきました。
そして、2011年にQUEENが東芝EMIからUniversal Music Japanに移籍し、
Universalは東芝EMIとは比べ物にならないくらい、
QUEENのプロモーションに力を入れて、
東京でたくさんの楽しげなイベントを開催するようになりました。
そして、
Universal Music Japanは東芝EMIより冷徹でした。
スポンサー依頼に返事すらよこしませんでした。
ファンの自主企画イベントなんぞ、眼中にないのでしょう。
さらに、実はわたし自身が2006年秋に離婚をしていて、
母娘2人の生活を守るために必死で、
いろいろなリスクを負いながらコンベンションへ力を注ぎ続けることに
大きなストレスを感じるようになりました。
いったいわたしは何をやっているんだろう?
そんな疑問が沸き始めたのです。
もう、人は、時代は、
コンベンションなんてものを必要としていないように思えました。
それまでずっと一緒に苦楽を共にしてきた私設ファンクラブ会長のHさんとも
「もう潮時かもね」という話をして、
2013年のコンベンションを最後に「日本コンベンション実行委員会」は解散、
わたしは地元で細々とやっている「名Q会」以外の活動はすべて手放しました。
2014年8月18日
サマーソニック東京があった夜。
Spikeから「サマソニ後に一緒に飲もう」というお誘いがあり、
わたしはQUEENご一行が宿泊するホテルへ行きました。
しばらくロビーで待ったのち、
Adamにクラブへ連れ出されていたSpikeとRogerが戻ってきました。
心優しいBrianはAdamに付き合ってクラブに残っているとのことでした。
SpikeとRogerと一緒にエレベーターで上階のバーへ行く。
バーに入るとRogerが"This is perfect!!" と大喜びしていました。
Adamに連れ出されたクラブはうるさすぎて嫌だったそうで(笑)、
落ち着いた静けさのあるホテルのバーにホッとしたようっでした。
そして、Rogerが、
予約してあった窓際のソファー席ではなくカウンターで飲みたい、
というので、
わたし達はカウンターに並んで座ってカクテルをオーダーしたのでした。
2006年にサンノゼで会って以来の再会でしたが、
Rogerはずい分変化していました。
その8年間の間にRogerは3度目の結婚をし、
奥様の趣味で全身タトゥー男になってしまって、
ジャケットから出ている手首から手の甲にもタトゥーがありました。(T ^ T)
そして、顔やその手の甲にもシミが目立ち、「老い」を感じました。
でも、話をしながら見交わす瞳は、やっぱり昔の王子様のまま。(ღˇᴗˇ)。o♡
オーダーしたモヒートに添えられてる細いストローで
モヒートを「チュ~~」と飲む姿が、なんとも可愛らしかった。
Rogerがモヒートを飲み終えるほんの30分ぐらいの時間でしたが、
とてもリラックスしたプライベートな時間を一緒に過ごすことができ、
まさに至福の時でした。
英語が話せるようになりたい。
英語が話せるようになって、QUEENと話がしたい。
12歳の頃に願った夢は、こうしてプライベートを一緒に過ごすという、
まったく予想外の素晴らしい状況をもたらしてくれたのです。
夢をあきらめない。
時として、夢とは無関係と思えるような事柄でも、
それに真摯に向き合って全力で尽くすこと。
そして、何より、
苦労を苦労とも思わないほどの情熱をもって取り組むことで、未来が開ける。
わたしはじぶんの人生の大半を費やして、そのことを体現してきたのだなと。
そんなことを思いながら、この物語を閉じたいと思います。
最後までお付き合いくださった皆さま、ありがとうございました!
おわり。。。
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