【ミーハーの一念、岩をも通す】「QUEENに会いたい!」子どもの頃の夢を実現させたわたしの物語 第三章

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前話: 【ミーハーの一念、岩をも通す】「QUEENに会いたい!」子どもの頃の夢を実現させたわたしの物語 第二章

謎。(^_^;)


 


世の中は徐々にインターネットが普及していって、

QUEENのオフィシャルサイトができ、


Brianも自身のオフィシャルサイトを開いて、情報発信をし出した。

 


Brianのオフィシャルサイトには、ファンからのメールに対して、

Brian本人が公開返信するコーナーがあります。


わたしも、Brianのサイトができた頃はそれを利用していました。



ある時、ヨーロッパのどこかの国のファンの

「日本でイルカが虐待されている」

という内容のメールがサイトに掲載されました。


そのメールには"虐待現場"のページリンクも記載されていました。


Brianはそのメールに対して、結構激しい調子で「これは許せん」と

批判する返事を公開し、


ほかの複数のファンがそれに同調して、日本バッシングのようなことが起きました。

 


そのページを見てみたら、

それは太地町のくじら博物館の人たちが傷ついたイルカを浅瀬に誘導して、

治療のために捕獲しようとしている、その様子のレポートでした。


そこに公開された画像には、傷ついて血を流しているイルカと

それを取り囲む人たちが写っていました。



日本語だけで書かれたページだったので、

最初にメールしたヨーロッパのファンが画像だけ見て誤解したんだな、

と思ったわたしは、


Brianに、そのページの内容を説明して、 


「日本語が読めない人からの”情報”を鵜呑みにして、

何も確かめずにネット上で批判するというのは軽率だと思う。

自分の発言の影響力を考えたことあるの?」


とメールしてやりました。


それに対してBrianは

謝罪の返事を公開するというかたちで決着がついた。


Brianに説教したファンなんて、後にも先にもわたしぐらいだったかも?(^_^;)



これがきっかけで、

Brianとはかなり頻繁にメールのやり取りをするようになりました。

 


「Queenと話がしたい」と願った夢は、

こうしてさらにわたしが願った以上のものを与えてくれたのでした。




2002年の初めてのコンベンション以後、

わたしは「QUEENコンベンション実行委員会」を立ち上げ、


もっと本格的なコンベンションを開催すべく、全精力を傾けていきました。


どれぐらいの規模で、どんなことができるのか。


次回以降、オフィシャルファンクラブのJackyは

日本のコンベンションを全面的に後援するが、来日はできないという。



プログラムは?

予算は?


すべてが手探りでした。


当時の所属レコード会社の東芝EMIにスポンサーをお願いしたが断られ、


わたしと私設ファンクラブ会長は開催資金を作るため、

私物のQUEENグッズをヤフオクで売り、貯金を崩した。

 


「名Q会」メンバーのつてで、

98年にBrianが名古屋公演を行った「ボトムライン」を会場にすることができ、


東芝EMIからは、スポンサーになることは断られたものの、

販促グッズの在庫品を提供してもらい、


そして、オフィシャルファンクラブからは、

本来ならJacky不在では上映できない秘蔵ライヴビデオを貸してもらい、


BrianとRogerからは、

直筆サイングッズとビデオやメールでのメッセージを提供してもらい、


VOXアンプ販売元のKORGからも、AC30柄のグッズを提供してもらった。


QUEENファンサイトやファンブログをやっているたくさんのファン仲間が、

告知に協力してくれた。



そして、最後にQUEENプロダクションが動いた。


当時、ロンドンで上演していたQUEENミュージカル「We Will Rock You」

のビデオを貸してくれるという。


これはJacky不在では”絶対に”上映できないもの。


それを、QUEENマネージャーのJim Beachがわたしを信頼して貸してくれることになった。


つまり、QUEENプロダクションから「オフィシャル」のお墨付きをもらったのだ。




私設ファンクラブや名Q会のメンバーがスタッフとして準備を手伝ってくれて、


2004年10月23日、

週末2日間にわたるオフィシャルコンベンション

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