Macが壊れて学んだ回り道の意味
Macの電源がつかない―。
家でPCを立ち上げようとして、私は衝撃に襲われました。
つい先日起動しなくなって、修理に出したはずのMac。
引き取る時に電源ボタンが反応することを確認したはずのマイMac。
再びうんともすんとも言わなくなっていたのです。
自分でやれることはないので、最短でAppleのサポートサービスを予約して。
軽く仮眠を取った後(夜勤明け)、電車に揺られていざ銀座。
診断結果を待つこと数分、担当の方がこう教えてくれました。
「前回はTopcase(部品の名前)を交換すれば直ると診たようですが、実は他の部品に問題があるのかもしれません。」
「悪そうなところは全部変えてもらうように修理依頼を出します。」
何とまあとは思いましたけれど。
他に選択肢もないし、愛機を託して店を出ることにしました。
前回直らなかったからこそそれを見つけられたのかもしれない。
そんなことをボンヤリ考えながら。
ちなみに修理の費用は、なんとタダ!
修理直後に再発した問題だからと、その方が上に掛け合ってくれたのでした。
ありがとう店員さん。
さて一安心といきたいところですが、そうはならず。
私の目の前には次の問題が現れていました。
それすなわち、会社に提出する書類をどうするか―。
月末に出す勤務時間やら交通費申請やらの書類なのですが、PCがないのでその元データもないのです。
ここで補足。
当方会社から貸与されているPCなんてありません。
私物のPC・スマホで会社関係のあれこれをやっておる訳です。
それがセキュリティ的にどうなの、といった話はここでは置いておきます。
で。
そんなデータをスマホに入れているはずはなく、頼みの綱はMacのバックアップに使っていた外付けハードディスク君。
ここからExcelのデータを引っ張り出せれば後はどうにでもなるよねと、小さな黒いのを持って歩いて近場のネットカフェへと赴きました。
が。
ハードディスクが認識されないではありませんか。
認識されないということはデータを編集することもできない訳で。
もしや店の方で外部機器を接続させない設定にでもしているのか?
と疑ってしまった私、別の店に行ってみることにしたのです。
…ネットカフェのハシゴなんて、大抵の人はまずやらないことでしょう。
そして電車で2駅、HDDの持ち込みOKを確認した店へ。
今度こそ! という意気込み虚しく、待ち受けていたのは先刻と同じ結果でした。
ここで引き下がる訳にはいきません。提出しなきゃいけないし。
ここから何がいけないのか? を探る試みが始まります。(専門用語っぽいものが並びます。ご注意。)
USBの接続口を変えてみたり、デバイスドライバを消してみたり。
レジストリを書き換えようとしてみたり、そういうソフトをダウンロードしてみたり。
Googleで調べたあれこれを試すものの、一向に状況は改善されませんでした。
仕方がないので諦めて、元データをもう一度もらおうとメールを送って。
もうすぐ始発だしそれまで時間を潰していようと思った時、ふっと思い浮かんだことがあったのです。
あれ、もしかして。と。
その仮定に基づいて改めて検索してみると、今度は適切な情報がヒット。
4時間以上にわたる悪戦苦闘はあっけなく幕切れを迎えたのでした。
実に腕が疲れました。
(※PC本体が高いところにある&置き場所がない→ブラブラさせておくとHDDのケーブルが切れそうで心配だった→座りながら手は上に伸ばした状態)
先に私は、「Macのバックアップに使っていた外付けハードディスク」と書きましたね。
要するにこれが原因で。
大雑把に書きますが、Macで使っていたためにHDDがMac用になってしまっていて。
そのためにWindowsでは扱えなかったのです。
服が太った体型にフィットしてしまって、痩せた状態ではもはや着られない。
喩えて言えばそんな感じでしょうか。
とにかく問題の原因を突き止めることができたのでした。
めでたしめでたし。
ひどく回り道はしましたが、
回り道をしたからこそ解決できた時の喜びは大きかったです。
1つ試して、ダメだったからこそ他を試すことができた。
そうして色々試したからこそ解決にたどり着いた。
人生に無駄なことなどない、というのはきっとこういうことなのでしょう。
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