エリート人生なんて糞くらえ。僕が学歴を捨てた理由

5 / 8 ページ

一流大学に合格するのは不可能である。



僕は、この三者面談で少しショックを受けた。

すでに誰も僕に期待はしていなかったからだ。

「お前はもう手遅れだ」と大人たちは考えていた。


でも僕はまだ本気を出していない。

スタートラインにすら立っていないのである。


それなのにもう無理だと決めつけるのは早すぎではないだろうか。


プライドの高い僕にとって、

この状況にはメラメラと沸き立つものがあった。


ただこの状況で、

「自分は一流大学を目指している」と

言えるほどの自信はなかったのも事実である。


実は僕が一流大学に

こだわる理由はもう一つあって、それは兄の存在だ。


兄は3つ歳上で、

僕と同じ高校の卒業生である。


そして兄は、一流大学に現役合格した。

要するに高校ではトップレベルの成績だったということだ。


兄は、僕と違い、

高1高2の頃からまじめに

学年のトップの方の成績を維持していた。


当然のごとく先生方の期待を一身に受け、

見事そのまま一流大学合格の切符を手にした。


一流大学に合格するほとんどの人は、

コツコツと良い成績をキープできる、

兄のような模範生である。


僕はその対照というわけだ。


三者面談を終え、

部活も高3の6月には引退する時期となり、

いよいよ僕はここから本気で受験モードに入った。



受験勉強開始。


簡単に僕の勉強法を説明すると、

まず、ペンをほとんど持たない。


教科書、参考書、問題集を何度も読みまくる。

理解できるまで読みまくる。


だから僕の勉強場所は、

自分の部屋のベッドである。(笑)


椅子に座るのは疲れるので、

ほとんどベッドから動かずに楽な姿勢で勉強した。


もちろん細かい勉強法は色々あるが、

長くなるのでここでは書かない。


興味のある方は連絡してほしい。



そして受験勉強の結果を言うと、

成績はメキメキと伸びた。


11月くらいには、

僕はクラスで『一流大学を目指す組』みたいな扱いになっていた。


模試の成績は学年でもトップクラスだった。


半年前までは

誰も期待していなかったのに、

結果で示した途端、

周りは都合よく僕に期待するようになった。


そしてこの勢いは止まることなく、

僕はついに念願の一流大学の現役合格を手にした。


あっさり書いたけど、

受験勉強はしんどかったし、

サボらず毎日勉強したから合格できた。



正直、僕は安心した。

勝ち組になりたいという意識が

人一倍強かった僕にとって、

一流大学合格はそれを一気に現実のものに近づけたと思ったからだ。



さて次はいよいよ、


学歴は正義!大企業に就職することが勝ち組だ!と考えていた僕が、


価値観を崩壊させ、

学歴も、就職の道さえも捨てた、大学時代の話である。



晴れて一流大学に入学した僕は、

気持ち的にはゆとりを持って生活をしていた。


もともと勉強をまじめに

やってきた人間ではないから、

授業はくそつまらなかったけど、

単位さえ取ればOKっていう大学の環境は、

自分にとって居心地がよかった。


あとはバイトもたくさんしたし、

学科の同期で遊んだり楽しい大学生活だった。



しかしマジで何の生産性もない生活だったのは事実である。


時間は莫大にあったのだから、

この時間を何か一つのことに集中していれば、

かなり大きなものを得ることができただろう。

著者のSato Leoさんに人生相談を申込む

著者のSato Leoさんにメッセージを送る

メッセージを送る

著者の方だけが読めます

みんなの読んで良かった!

STORYS.JPは、人生のヒントが得られる ライフストーリー共有プラットホームです。