国際結婚と子どもの日本語~日本語レベルはどのくらいになってほしいか?
副題:日仏家庭の日本語の現実に触れる。
私が初めて地元の日本人会に参加したのは、長女が1歳8ヶ月、次女が6ヶ月の時。
在仏20年、30年という大先輩、中には合気道の大先生もいらっしゃったので、とても緊張したのを覚えています。
その日はバスで移動して、野外でお弁当を食べました。
日仏家庭の子どもたちは、小学生、中学生が5-6人参加していました。
どこに行ったかは全く覚えていませんが、この日、強烈に残った印象が、
「子どもの日本語レベルについて」
でした。
野原を走り回っていた子どもたちは既に顔なじみのようで、とても仲良く遊んでいました。
子ども達は、日本語で話しかけても全てわかっているようでした。
初対面の私とは、日本語で話してくれました。
が、
子どもたち同士の会話はフランス語。
ご両親は日本語で話しかけてもわかるけど、
返事は
フランス語。
( ̄▽ ̄;)!!ガーン
これは私にとっては
すごくショックな事でした。
● ● ●
フランスに住んでいたら
フランスの学校に毎日通うわけで、
学校にいる8時間はフランス語漬け。
なので、子どもたちの口から出るのがフランス語なのは、
当然といえば当然です。
私の子どもたちも小学生に通いだしたら、
2週間も経たないうちに
口から出る言葉が、
全てフランス語になりました。
(^_^;)
が、この時の私にはそんなことは想像もできず、
ただただ、カルチャーショックでした。
● ● ●
子どもたちは、日本語は理解しているし、日本語でもできるはずなのに、仏語で返答するという事実。
数日経っても頭から離れません。
「子どもは無意識に行動することが多い。」
「だから、仏語が先に出るということはそっちのほうが自然なんだ。」
「じゃあ、うちの子どもたちも仏語優先になる?」
「私が日本語で話しても、返事はフランス語?」
「自分の子どもと日本語で通じ合えないの?」
「そ、そんなの嫌だ!!」
と心の中で繰り返しておりました。
● ● ●
同じ時期に日本行きのチケットを購入することになりました。
今のようにインターネットがなかったので、Parisの旅行会社さんと電話でやり取り。
日本の旅行会社ですし、何の疑問も持たず日本語で話しておりました。
しかし、
最終確認をFAXで頂いてびっくり!
ひらがなは多いし、誤字だらけ。
そしてぴーんと来ました。
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