子どもを亡くして社畜をやめた話③山手線でローキック
次に紹介する部長代理の存在があったからである
実質的な権力者
部長代理は
佐藤浩市氏と毒蝮三太夫氏を足して
栄養ドリンクに漬け込んだ様なルックス
である
おれのこの例えは
その人物に対する恨み節の度合いによって変化するので
その辺を気にしつつ読み飛ばして欲しい
部長代理は社畜部を発足させた本人で
この部署の実質的な権力者であった
なぜ代理かというと
社畜部を立ち上げた後に
ストックオプションでぼろ儲けをもくろみ
ITベンチャーのスタートアップを一枚噛みに行くために
社畜部を離れた期間があったとの事で
その際
スタートアップに失敗しても
戻れる席を確保するために部長代理が呼んだのが
カーネル部長とオカダ課長だったわけである
そして実際にぼろ儲けとはならず
部長代理は自身で掛けた保険金を受け取りに舞い戻ったのである
この3人はキャラクターこそ三者三様であったが
みな共通して仕事面では有能であると共に
長時間労働を厭わなかった
凹んでいくデスク
部長代理は足癖が悪かった
日頃から気に入らない事があると
すぐにそこらかしこに蹴りをいれ
また同時に大声で怒鳴り散らすのであったが
仕事の不手際や営業ノルマの進捗が思わしくないことが発覚すると
彼のターゲットとしてロックオンされる
そして一度ロックオンされたが最後
部長代理の気が済むか
スケジュール上その場を離れなくてはならない時刻まで
ターゲットのデスクに寄りかかり
身を屈めて顔を近づけて睨みを効かせながら
「何で出来ねーんだよ・・・」
ガン
「何で出来ねーんだよ・・・」
ガン!
「何で出来ねーんだよ!!!」
ガン!!!
「何で出来ねーのか聞いてんだよ!!!!!???」
ガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガン・・・・・
という具合であるから
よくターゲットにされていた同僚のデスクは
日に日に凹み続け
バランスが悪くなってしまい傾いていたので
足の部分にダンボールを挟んで矯正していたのだった
またオフィスにはところどころ
不自然な場所に商品のポスターが貼ってあったのだが
それは部長代理が
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