元ひきこもりの猫人間が芸人目指して慶應大学に入った話 其の2
将来の夢の話に戻そう。
そう、自分の人間性を考えて、サラリーマンには向いていないと子供の頃にはすでに思っていた。
そして、同時に「なりたくない」とも思った。
当時は高額納税者ランキングが公開されていて、上位には著名なお笑い芸人やプロ野球選手の名前がずらりと並べられていた。
彼らはどこかに所属はしているもののいわゆるサラリーマンとは言えない。
一般的なサラリーマンになるより、面白そうな仕事をして、自分でお金を稼ぐ。しかもサラリーマンの生涯賃金相当以上を一年間で優に超えてしまうものも存在する。
そこには並大抵ならぬ努力や運が必要なのだけれど、子供の頃の自分にはサラリーマンよりずっとリアリティのある夢だった。
しかし、職業としてなりたいものはなかった。
そんなとき13歳のハローワークを読むと、こんな一言があった。
村上龍
私はサラリーマンになれないだろうと、ずっと思っていた。
村上龍自身が自分のことをそう綴っていたのだ。
僕は村上龍という人間に興味を抱いた。
そして、彼の職業である小説家とはなにかと思い、小説家のページを開いた。
すると、こう書かれていた。
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