【合格体験記】学年最下位から全国模試で1位になって京都大学に合格した話

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著者: 篠原 好

行きたいと思ったのは、


中学2年生のときに、井上靖の『氷壁』という本を読み、


「すげえ!」


と思ったのがきっかけでした。




井上靖は京都大学文学部卒。




「こんな人を輩出する、京都大学ってすごいな!」


「僕も、こんな大学にいきたいな!」


と思いました。






さらに、


高校生になって志望校を真剣に考えるようになったときに、


京都大学という大学を調べてみると、ユニークな大学であることが分かりました。






約築100年・月の家賃が400円の寮があるとか、


大学受験の日には、なぜか初代校長の銅像がペンキで塗られるとか、


卒業式はコスプレをするとか、


学園祭でワニ肉のから揚げが食べられるとか…




「なんてユニークなんだ!」


「なんか面白そうだ!」




調べれば調べるほど、京都大学が好きになり、京都大学に対する憧れが強くなりました。


完全に、ほれ込みました。






特に、総合人間学部という学部が気になりました。


文系でも理系の勉強ができるという学部でした。




その分、京都大学でも難関。


文系からは60名程度しか合格しない狭き門で、


文系なのに、数学が国語以上に重視される学部でした。






ただ、京都大学に行きたいと言っても、


「お前には無理だ」


と親にも先生にも言われました。






「化学勉強してから言え」


「成績を取ってから言え」


「寝言は寝て言え」……




応援の声は無かった。




しいて言えば、母親は応援してくれました。


家庭教師をつけてくれたり、


勉強法の本や参考書は買ってくれました。




しかし、そんな親の愛に応えることはできませんでした。




模擬試験でも京都大学はE判定。


合格可能性20%以下。




「受かりませんよ」


と、各予備校からも、お墨付きをいただきました。




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