およそ、20人程の未成年の子たちと生活した男の話

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【仕返ししてやりたい…!】





頭にはこんな言葉ばかりよぎる。




自分達だけ苦しんでいて、
向こうは楽しく生活して許せない。




そう心に誓った…!

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ある日の事、

カウンセリングに母親行ったとき

先生から言われた言葉は…


「あなたのお母さんの代わりを
してくれる、ゆきちゃんです」



「はい…?」





あの日、


「EMDR」という治療を受けて



母親はその時、

生きる気力も、
隣の部屋で待っている子供が誰かも分からなくなり、


「死」という
選択を急いだそうです。


それでも、カウンセラーの先生と

「この子が義務教育を終えるまで、ちゃんと育てなさい」
と約束されたそうです。



そこで出来た、
主人格の「ゆきちゃん」
という17歳の女の子だった。


(主人格は、沢山ある人格をまとめるリーダー的な存在の事です)



「はい…ゆきちゃん??」



中学生の自分に
理解できるはずもない。


今となっては笑えるくらい。


ポンっと出されて


「今日からこれがあなたのお母さんです」



それでも生活はスタートしていく、


外身は母親で、中は全く知らない人…



一から生活の基盤を作ることから始める。




母親がもともと好きだった
アーティストやポスターは



ゴミ箱へ消えた。


近所付き合いもほとんどなくなった。


全くの価値観や考えが違うのだ。


20人ほど人格がいるゆきちゃんの中では
毎日入れ替わり立ち代わり…
沢山の人格と生活しコミュニケーションをとりました。

見たことも、感じたこともない人格が出てきてぶつかることも…

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