ワールドピースチアリーダーMONAの原動力、それは障がいという素敵な個性を持った弟 part4

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著者: 松本 真奈美

私、忘れられていなかったんだ

両親は、弟を施設に預けた。
病院だと常に父か母が付き添っていなくてはいけなが、施設だと24時間体制で、両親がいなくても短期間なら見てくれるから、という理由だった。

私との時間を作るため。

私が歩けなくなったのは心の病気。ということにショックを受けた両親は、私との時間を造り出そうとしてくれたのだ。

それから、私も一ヶ月小学校を休み、両親は私を泊りがけで、牧場や、温泉、海、川、テーマパークなど、実にさまざまなとことに連れて行ってくれた。

その時の安心感は、今でもはっきり覚えている。

「ああ、パパとママは、ちゃんと私のこと、愛してくれていたんだな。
忘れてなんかいなかったんだな。
私、大丈夫だ。」


両親の愛が、私を強くしてくれた。愛が、私に自信をくれた。


それから、すっかり心が元気になり、歩けるようになり、性格もより明るくなっていった。




どんな時でも一緒だよ


弟が5歳くらいになった時には、だいぶ体調も落ち着いてきて、入院の数も減って行き、家族で一緒にいられる時間が長くなってきた。

両親は、弟の体調を考慮しながらも、積極的に、遠くにお出掛けした。


月に一回は、遠くにお泊りもした。自然か好きな父の影響で、山の中のペンションに泊まるのが特に家族のマイブームだった。




弟は、とても難しい障害を持っているらしいけれど、一緒にいられることが嬉しかった。
弟は、一生懸命、生きていた。いつも、その目は力強かった。
私も幼いながらに、弟の一生懸命生きる姿から、
「生きること」
について自然と学んでいった。

そんな私が、世界平和を夢見るようになったきっかけとなる、本に出会うことになる。


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