一本の映画を撮るように、人生をプロデュースする話。(第5章:就職と抑鬱状態 編)

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著者: Tomohide Inubashiri

挨拶、礼儀、仲間との強調を忘れず、一番考え、一番想ったやつが勝つ。


もしかしたら、運動会での選手宣誓に選んでいただいたのも、

そういった姿を見ていただいていたからか?


”一番手と二番手は天地の差が出る”​と、

入社して間もない頃の研修時に、上長から教えていただいていた。


”オマエ”も勇気を振り絞って、周りを気にせず、

一番最初に手を挙げてみろ。


いい方向に進むか、悪い方向に進むかは分からない。

っていうかオマエ次第だ。


ただ、


何もしないでウジウジしてるよりかは100倍ましだと思うぜ。​

人生を大きく変える”挙手”をするんだ。

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入社1年目はオレにとって嵐のような1年だった。

ただ我武者羅に、ただ前に前に突き進んだ。


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2年目からは塾と公教育の連携事業で、
都立中での授業も担当させていただいた。


全ては生徒のために。

全ては将来の日本を背負う子どもたちのために、

”私教育”と”公教育”がタッグを組み、目の前にいる彼らの成長をサポートする。

塾に出来ることは、勝ち方を教えること。


目標が何なのかを明確化し、それをクリアするための戦術をたて、
勝つためのトレーニングを一緒に行う。


もちろん、勝ちさえすればいいってもんじゃない。

が、しかしだ。

絶対に間違えるなよ。

勝ちにこだわることは必ずしも悪いことではない。


将来、オマエも社会に出ればいずれ気づくだろう。

田舎ならまだしも、都会や世界は”真の競争原理”の上に成り立っていることを。



競争を怖がるな。

競争を楽しもうぜ。


何事もスポーツ感覚くらいで、

楽しく本気でやるとちょうどいい。



勉強はスポーツだ!
仕事もスポーツだ!
子育ても、恋愛も、人生もスポーツだ!


勝つことにこだわり、楽しく本気で物事に取り組む中で、
”自己実現”は達成されるのかもしれない。


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順調な日々は長くは続かなかった。

オレは負けたのか??


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どうしようもない事情からオレは休むことが出来なくなっていった。

睡眠時間もほぼ無いに等しい生活が、1ヶ月・・2ヶ月・・・と過ぎた頃。

ぶっ倒れた。


正確に言うと、倒れたい衝動に駆られるようになり、
気持ちで何とかカバーしようとしていた分が身体の異常をもたらす結果となった。

最初はただのストレスによる胃痛、程度にしか思ってなかったが、

心のエネルギーを使い過ぎたらしい。​

東京医科大学病院で、抑鬱状態と診断され、

ドクターストップをかけられた。


全身全霊で駆け抜け続けるには気力と体力、

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