オトコに貢ぐ男 第1章

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 自動ドアが開いたと同時に、店員が出てきて「いらっしゃいませー」


 僕はポケットからおもむろに・・・履歴書を取り出し


 ヒデキ「ここで働かせて下さい!」 その店員は、翼の店の店員であり、

 

 店員「はぁー?冗談でしょう?あなたを指名するお客さんがどこにいるの?」

 あっさり断られ、翼は別のお客さんの相手をしているからと、またいつものガッチリタイプを勧められた。

 結局言われるがまま、その店で三万使って、財布の中はスッカラカン。


 ヒデキ「また、やってしまった」


 後悔を背負って店を出た帰り道、誰か僕を呼ぶ声がする。

 振り返ってみると・・・そこには、僕の高校の時の同級生!和明君こと、カー君だ。


 カー君「やっぱり、斉藤だっ!久しぶりー元気だった?」


 


 ブスはポジティブ



 あまりにも突然すぎて、僕は、一瞬言葉を失ってしまった。

 カー君は心配そうに「元気ないね、なんかあったの?」


 ヒデキ「う・・うん、ちょっとね・・もしよかったら、その辺で一杯飲まない?」と誘ってみた。


 カー君「いいねー久しぶりだし行こうか!」

 カー君は僕を励ましながら、屋台へ連れて行ってくれた。

 カー君は高校の時の話をしてきたが、僕にとっての高校生活は前にも話した通り、悲惨なもので・・・。

   その話に花が咲くわけでもなく・・


 カー君「あっ、ごめん・・・話、変えようか」

 

 なんて、僕に気を使ってくれて、カー君は相変わらず優しかった。

 その優しさにつけこんで、

 ヒデキ「カー君もし良かったら今度の日曜日、温泉にでも行かない?」いきなり切り出してみた。

 カー君は何のためらいもなく即オッケー。

 そりゃそうだ、僕の本当の正体を知らないんだから・・・。


 カー君「いいねー!温泉かぁー、じゃあ日曜日、朝10時に迎えにいく。

                       前の家は引っ越してないんでしょう?」


 やばい!僕の家の付近には借金取りがウジョウジョ。僕の帰りを待っているわけであって・・・。


 ヒデキ「引っ越してはないけど、どちらかというと竹中駅がいいかな」


 カー君「わかった!竹中駅ね」

 運よくカー君とのデートの約束ができ、気分は最高だった。

 

 待ちに待ったその日がやってきて、僕は3時間も前から駅に行き、カー君が来るのを待った。

 9時50分、カー君が来た!

 カー君の車に乗り込み、温泉に向かって出発した。 

 カー君は色々な話をしてくれたが、僕の頭の中はカー君と温泉に入れる!!

 裸を思う存分、見れるぞ!

 そんなことばかり考えて、話なんて殆ど聞いていない。

 いつの間にか、目的地の温泉に到着していた。


 カー君「けっこう、いいとこじゃん」カー君はサッサッと服を脱ぎ、湯船に浸り、


 カー君「最高!斉藤も早くおいでよ!」


 ヒデキ「うん、すぐ行く」

 そう言いつつ、僕はこっそり、カー君のパンツのニオイを嗅いでいた。


 そして、僕もカー君のそばに行き、肌と肌が触れ合うように、ワザとふざけてみたりもした。


 カー君「そろそろあがって、ビールでも飲もう」


 ヒデキ「えっ!でも、車の運転は?」


 カー君「一杯ぐらい、いいじゃん」

 火照った体をビールで冷まし、久しぶりにいい気分になった。

 そんなせいもあり、僕は・・・ついうっかり・・・


 ヒデキ「カー君のあそこって、結構大きいんだね。触りたくなったよ」・・・なんて、

 ストレートな発言をしてしまった。

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