オトコに貢ぐ男 第1章

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 相手の運転手から、見舞金とバイクの代金13万もらって、パッと使ってしまった。

 何に使ったのか、まったく覚えていない。


  男の館 


 すべてを失ってしまった僕は、

 ヒデキ「これからどうしよう…お金もないし」ふらふらと裏通りを歩いていると、ある建物が目についた。



   ―――20才から40才までの男性歓迎――

   ―――女性立ち入り禁ず―――


 ヒデキ「なんだろう?仕事の募集かな?」

 

 そう思って、ふらっーと立ち寄ってみた。

 真っ暗な入口、受付らしき所から怪しげなおやじが出てきて・・・

 

 おやじ「初めてですか?」

 

 ヒデキ「あっ、はい・・・」・・・・・何の説明もなく

 

 おやじ「入館料二千円です」


 僕は、ポケットの中の三千円のうち二千円を、そのおやじに渡した。

 おやじは少しニヤリと笑って

 おやじ「ごゆっくり、どーぞ」そう言って奥へ消えて行った。


 館の中に入っていくと部屋の扉に、

 【 服を全部脱いで、こちらのガウンにお着替えください 】と書いてある張り紙があった。

 僕は着替えを終えて、ゆっくりとその扉を開けてみると・・・部屋の中は真っ暗で何も見えない。

 

 ≪ここは、いったい何をする所なんだろう?≫ すると人の声が聞こえてきて・・

 

 「あっあっ・・いっ、いくー」


 あえぎ声だ!しかも男!一人、二人の声じゃない。低い声で紛れもなく男、男、男!!


 もしかして、ココって・・・・・


 だんだんと暗闇に慣れてきた目で僕が見たものは・・

 裸の男たちが抱き合っている姿だった。

 それを見て、僕は唖然とした。

 

 僕みたいな境遇の男達がこんなに沢山いるなんて、信じられない。

 ふと、何やら人の気配を感じ、振り向くと・・僕は、いきなり知らない男に押し倒され、

 いつの間にか僕の周りには、8人位の男たちが集まっていた。

 僕は怖くなり、すぐに逃げ出そうとしたが、男達に腕や手口などを押さえられ、全く身動きできない。

 僕は無理矢理犯され、痛みと虚しさだけが残っていた。


 斉藤ヒデキ 24才の夏


 初体験は、8人の男達に廻されて終わった。


 男たちとの集まる館を出て、僕は無性によしこちゃんに会いたくなり、泣きながらよしこちゃんの家に行った。

 よしこちゃんも何気に僕のことを心配しており、こんな僕を優しく慰めてくれた。

 しかし、本当に僕は取り返しのつかないバカだ!あれ以来、あの犯された妙な快感が忘れられず・・・


 また、あの館へ行ってしまったのだ。


 若い男から中年の男、色んな出会いがありエッチもやりたい放題!!

 気に入った男とエッチしていても、大部屋では他の男が乱入してくるので、

 二人っきりを楽しみたいカップルは有料の別室があって、その部屋へ入ることが出来る。

 週末は殆どカップルができあがっていて、部屋は満室状態、順番待ちとなるのだ。

 燃え上がっているカップル達は待ちきれず、入口の前の廊下でエッチを始めだす・・・

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