夢を叶えるために一番大切なこと

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いわゆるニート状態だ。

 

特にやりたいことがあるわけでもないし、

もう一回怪我が治ってから陸上をやろうかな。。

 

思い切って就職先を探したほうがいいのかな。。

 

そんなことを中途半端に考えながら、

中学、高校時代と、自分にとっての一番の栄光時代に

よく練習していたグラウンドへ

僕はいつしか足を運ぶようになっていた。

 

練習していた当時と見える景色は同じ

見える景色は同じなんだけれども、何かが自分の中で違う。

 

真っ暗になるまで走っていたフィールド

走り幅跳びで散々飛び込んだ砂場

汗をかいたら頭からかぶっていた水道の蛇口

 

見える景色はすべて同じはずなのに・・

僕はやり場のない気持ちを抱えながら¨そこ¨にいた。

 

家で何もせずにぼーっとしていると母親に心配をかけてしまう。

母は、当時のすさんだ僕を見て心を痛めていたので

遠慮の気持ちもあった。

 

そんな頃の僕に対しても、母はいつも優しく接してくれていた。

 

「大丈夫だよ。いつかあなたの本当にやりたいことが見つかるから

必ずその時が来るから。心配しなくて大丈夫だからね。」


そういって励ましてくれた母の優しい言葉を、

今でも鮮明に覚えている。

 

陸上を挫折して家に帰ってきたとき、

父親が僕に何も言ってこないのは正直意外だったが、

同じ家にいながら数年間口をきかないのが当たり前・・

今さら・・という暗黙の了解になっていたのかもしれない。

 

毎日起きてはとりあえずご飯を食べる。

その後陸上競技場に行き、暗くなったら帰ってくる。

夕飯を一人部屋で食べて、寝る。

 

そんな毎日を繰り返すにつれて、僕の気持ちはどんどんすさんでいった。

生きている意味もよく分からない・・

いつしかそんなことまで考えるようになっていた。。

 

そんな自堕落な生活を、半年ほど過ごしていたある日

部屋でテレビをつけると、ある一本の特別番組が始まるところだった。

 

この特別番組との出会いが

当時、絶望状態であった僕に、生涯の仕事を与えてくれるのだ。

 

医師としての僕を誕生させてくれた一本の特別番組

 

番組の内容は、

難病に立ち向かう患者さんとその家族、

それを支える医療従事者達、という内容だった。

 

難病の病名は「プロジェリア」という。

当たり前だが、当時の僕は医学知識など全くなく

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