世界最高のリベンジNo16
これは・・・
何と、私の実家の方向に伸びている。
実家の一山超えた場所を通り3時間掛かって、ドライブして
帰りは私の実家の近くの道を通って帰っていた。(約2時間位の場所)
「ラゴン、いい度胸してる!
デートコースを私の身内が一杯居るホームを選ぶなんて!考えられない。」
それとも、
「こちらに見えますのが嫁さんの実家で、ここが嫁さんの姉の家で・・・」とか、
ガイドでもしながら走ったのか・・・。
ムカムカしてきた。
頭の中で、プチプチプチッと、何かが切れていくのが分かった。
「慎重に確実に!!」と、自分に言い聞かせた言葉も何処かへ飛んでいってしまった。
そして、またもや、
よせばいいのに言ってしまったのです。
「ちょっとラゴン、今日何処行ってた???」
私 「私の実家の近くで、ラゴンの事見たって人が居るんだけど!」
「もしかして、私の実家方面に行ってた?」
ラ 「え?行ってないけど!」
悪びれた様子も無く、平気な顔で嘘を言った。
私 「でも、車も同じだし確かに間違いないって言ってたけど~~~??」
ラ 「人違いやろ!」
あまりにもあっさり否定されて、これ以上何も言えなかった。
もっと焦る様子を期待していたのに、拍子抜けした。
あれ?みまもり君間違えたりしてないよね~? と、疑うほどの演技。
主演男優賞ものだ!
またもや、私の失敗。 探偵事務所クビ!
でも、本当はこの時 ラゴンの心はバクバクしていた。
そして、この私のフライングが原因で、
ラゴンの警戒が始まったのです。
表向きは冷静に振る舞っていたラゴン。
でも、心の中では 何処で誰に見られたんだろう・・・・?と、
ヒヤヒヤしていたに違いない。
そうでなければ、
「何でや!俺は今日〇〇へ行ってたのに。そんな所におるはずないやろ!」 くらいの反論はするはず。
でも、何の収穫もなく・・・。
やはり、調子に乗って聞いてしまった私はバカだった。
痛恨の極み・・・。
でも、まだこの時は平静を装うラゴンを見て、キツネに騙されたような
「実際どうだったのよ~??」 と中途半端な気分だった。
その次の週は、平日も毎日GPSを付けておいた。
2~3日過ぎた頃、ラゴンの車が会社を出て国道を通って帰宅を開始した
近くまで帰ったと思うと、すーーと通過。
家を通過した先にはお店や立ち寄るところは何も無い。
GPSはどんどん遠のいて行き、かなり離れた隣町の方向へ。
これはおかしい。
そんな所に用事があるはずがない。
きっと何処かで停車して、暫く不倫相手と密会をするはずだ!
人里離れた方向へGPSを付けたラゴンの車が進行していく。
よし!!
この距離なら、上手く行けば現場に行けなくも無い・・・
そして、言い逃れが出来ない証拠をGET出来るかも・・・。
が、その時、大変な事が起こった・・・。
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