世界最高のリベンジNo20

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著者: 花蓮 上野

カレン探偵、現場に到着。

角に停められたラゴンの車の斜め前に車を停めてみた。

「イヤイヤ、いくら何でも近すぎる!」

「カメラアングルはパーフェクトなんだけど・・・!」


少し離れて、マバラに停められた車に紛れてさり気なく停めた。

ああでもない、こうでもないと移動しながら

6M位離れた停車中の車の横に停めた。

レンタカーの後部座席はフィルムが貼ってあって

外からは中が見れないので、写真をとっても気づかれないはず。

時間があったので、後部座席に一眼を設置して

直ぐにシャッターが押せるようにセットした。

準備完了!

「あ~、やっとこの時が来た。後少しでラゴンが姿を現す」

次第に気持ちが高揚してくる。

猿蟹合戦の、猿を待ち構えている面々の気持ちみたい!

今度こそ、あの傲慢なラゴン猿をとっちめてやる!!

時間は6時。

その時、白い車が駐車場の中に入ってきた。

その車はラゴンの車の前で停まった。

・・・車の中が良く見えない。

動いている時には良く見えなかった車内の人影・・・。

停車した瞬間、 助手席の顔がハッキリと見えた。

それは、紛れも無く ・・・ 

ラゴン だった!


想像が確信に変わった瞬間だった。

「やっぱり・・・やっぱり、そうだったんだ。」

思っていた通り、ラゴンは浮気相手の車に乗って

毎回毎回、何度も密会していたんだ。


そして、イケシャーシャーと帰ってきた。

まさか、私に全部見られているなんて考えもせずに。

仮にも自分の夫が、自分の目の前で不倫相手の車に乗って

帰ってくるなんて・・・・。


何となく分かっていたとはいえ、

「とんでもない物を見てしまった! ヤバイ!ヤバ過ぎる!」

まるで家政婦は見た! ドラマの世界。(少し喜んでいる変な私)

ところで、そうだ!

カメラ・・・・・写真を撮らないと!

ラゴンが素早く助手席から降り、自分の車に乗り換える瞬間を

一眼連写でバッチリ撮った。

そして、カメラを覗いていた目を外し、運転席の人物の顔を見た。


ラゴンの不倫相手、、、それは・・・


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世界最高のリベンジNo21