世界最高のリベンジNo29 ダブル不倫の悲劇

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アベンの、たばこを吸う手が震えていた。

妻が不倫をしている!

まさに、今この瞬間に! 

そんな衝撃的な現実を知って、動揺しない人間なんて誰もいないだろう。



急に怒りが込み上げてきたのがわかった。



たばこを吸う事で、怒りを必死で抑えようとしている。

2~3回ふかしただけで、直ぐに消した。

私が突然暴露した事でこんな事になってしまって・・・

とても申し訳ない気持ちになった。

心から冷え切った私とは違って、奥さんを信じてたアベン。

晴天の霹靂だったに違いない。

しかーし!

何といっても、こんな優しい旦那さんや私を騙して、

節度もなく不倫を重ねているアイツ達が一番悪い!

絶対に許さない。

その後、色々と話しをしていく内に、ラゴンと倫子はよく似たタイプの

人間だという事が分かった。

家の事や子供の事は顧みず、自分がしたい事をする!

お金使いも荒く、服や飲み代に湯水のようにお金を使う。

人の言う事は聞かない。

少しでも注意をすると逆切れする。

おまけに倫子は自分の服や飲み代ばかりにお金を使って

アベンの小遣いは無し。

家のローンが1600万程残っているのに、貯金は0!

どうしようもない妻だと言っていた。 ラゴンも大して変わらないけど。

似たものどうしの騙しあいだ。

そして、アベンが言った。

ア 「すんませんけど、今からアイツに電話してもいいですか?」

何となくだけど、私の中では、この後のプロジェクトは、

駐車場で2人を待ち伏せする! そのつもりだったけど、

アベンの気持ちをくんでOKをした。

アベンは、喫茶店のその場所で電話をかけた。

プルルル・・・・プルルル・・・・プルルル・・・・こちらは留守番電話サービスです・・・。 

留守電になった。(こんな事すらもラゴンと同じ)

アベンは留守電にメッセージを残した。

ア 「オレやけど、用事があるから直ぐに電話してきて!」

3分後、倫子からコールバックが鳴った。

ア 「お前今何処に居るんや! 何やジムやとー?

  嘘つけー!  もう全部バレとんやどー!!!」


        そして本当の修羅場が始まった・・・!

倫子はアベンが電話をしてきた事がまさか自分の不倫がバレたからだとは夢にも思っていない。

電話の向こうで、平気で嘘を付いていた。

楽しいラブラブ(make love)のデート最中に、電話してきて鬱陶しい態度が見え見えだ。

リ 
「ジムに行くって言ったやろ!」

    と、かなり上からの言い方で話していた。

ア 「ジム~~?ジムって何処のジムや!」

この辺で、倫子はアベンの話し方が何時と違う事と

自分の居場所を聞かれてた事で

何かイヤな予感がしていたんだろう・・・

急に答を濁した。


そして、いつも行ってる隣市の(ラゴンが住んでいる市)ジムでは無い方の

2つ向こうのT市のジムだと答えた。

もちろん、ホテルから電話をしているのだから、

ジムになんかいに行ってはいない。

ア 「おぉっ! オマエ、ほな今T市のジムに居るんか? ホンマにおるんやな!」

リ 「おる言うとるやんか! 今、ジムが終わってシャワー浴びて

    服着替えとったとこやんか!」
         

       リ 「 だから何よ? 」


流石、母親のクセに昼間から堂々と自分の運転でホテルに行く図太い根性だけあって、(感情入り過ぎ?💦)
アベンのフェイントを騙せたと勘違いしている。


ア 「おお、そうか! それなら今からT市のジムの駐車場に行ったら

    お前の車が停まっとるな?」

アベンの言葉使いが、相当キツクなってきた。

ア 「ほな、今からジムに見に行くぞ!」

リ 「何を言うとんよ・・・何よ・・・」

この時、決定的に倫子はアベンが何かを知った事を

悟った。

そして、遂にアベンが大声で言った。

ア 「お前、何を嘘ばっかり言うとるんじゃ!ええ加減にせえー!」  
  

  「何処に居るかはっきりいうてみぃ!

            いえんやろっ!」
 

  「もう全部バレとんじや! 証拠の写真もあるんやど!」
 

「今すぐにそいつと 

      Aホールの駐車場まで戻ってこい!」

アベンは怒りが頂点に達した。

吐き捨てるように、最後の言葉を言って、アベンは電話を切った。

アベンの言葉で、私まで今までのムカムカが

  スッキリして、よっし! 

    ガッツポーズをしたい位だった。


そして、私はアベンに言った。

カ「今から、一緒に A ホールに行きますか? 」      (チーターズのセリフだ!!)

ア 「  勿論、いきましょう!  」

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