ママ要らない。〇〇先生がいい!

前話: マッチ売りの少女ならぬ、アンケート書いて美魔女。
次話: 心を保つために開き直る。
著者: 館花 琴音

 ついに3歳児次男が

【ママより〇〇先生がいい!】と帰り際道路で大泣きし、あやすのは去年の担任。私が他人みたいな泣き叫び方。





 ごめん。
私は長男に対しても、次男に対しても

仕事が遅くなった時、もっともっと抱きしめる。
  休みが出来たら子どもと過ごす。
  寂しいって言わない。


 我慢してたね。

 わかるよ、私もそうだった。そうだよ、私もそうだよ。我慢して良い子にして、大好きな人の迷惑にならないように、大好きな親やおばあちゃん、大好きな友達が困ることは言えない。

 頼めない。アマエラレナイ。

 言えない。

  ・・・言えない。

 言えなかった・・・

 【親に迷惑かけるな!家名に泥を塗るな!恥を知れ】と

 ことあるごとに言われ続けたら
家名って?

  いつの時代なんだよ・・・

 なにかあるたびに
ゼーレの会議のようなことを親戚集めてやるなよ。

  子どもを脅すな。

  良い子にしてたよ

【役にたてたかな?】いつもそう思ってしまう。
 役に立ちたい誰かの。それはその人のためというより
私の心を救うため。

  ほら、私は役にたてたって  

思いたい。
親からの呪いを破りたい。


 【ママ、傷つくよ!ママのことも好きでしょ?!ママが居なくたなっても平気なの?!】と

 泣き叫ぶ3歳に怒鳴ってしまう。

 【マァマ、いる。好き・・・ママ、はやく迎えにきて・・・】


 うん。
 働かないとお金がない。
 子どもと一緒に過ごしたい。

 親とは。
  しんどい。けど辞められない。もちろん辞めない。
 一緒に居よう。

 大好きだよ

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心を保つために開き直る。