笑顔と人間の価値についての薀蓄話

著者: 大槻 健志
  意味ありげなタイトルですが、実際はそれほどの話しではありません。他のかたが人間は顔ですみたいなタイトルの話を掲載されていたので、その補足です。
昔、アルバイト先である女の人に出会いました。とてもとても綺麗な人だったのですが、あまり人前で笑いませんでした。それなりにその方と仲良くなって、何度か笑顔も拝見したのですが、どうもいまいちしっくりこないというか、笑っていない方がとてもとても美しくて、下種な言い方をさせてもらえば、そそるような容貌でした。
 ほかのバイトさんとも仲良くなって、一緒に飲みにいったりもする関係になったのですが、その方はなかなか一緒に出掛けてくれませんでした。それがついある時にある場所でその方とばったり出くわしたのです。おそらく恋人と一緒だったのではないでしょうか、ある男性の方と一緒でした。その時の彼女の笑顔はなんともいえない美しいものでした。人間だれしも特定の誰かにしか見せれない顔というものがあるのでしょう。そのとき私は感じました。やはり人間は顔で決まる。
 とりわけ最高の笑顔は最高だ、と。

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