夜の世界をウラガワから5年間見た男

著者: Yamatotakeruno Mikoto

車返せよ辻くん その3

しばらく連絡がないまま時間が過ぎ1週間。
彼から電話がありました。
辻くん「店を辞めたいです」
自分の心の声「ようあることやから驚けへんでそんなもん」
実際に声に出したのは
自分「よく考えて出した結果なら仕方ないなー」と大人の対応。
まあええわ。それより肝心なあれの話や。そうお前に貸してるあれや!
そしてついにイオナズン・ベギラマを同時に喰らったような衝撃的な事を
彼はノタマイました。
皆さんタイトルから察しがつくと思いますが、
T君「すいません。車廃車になりました」
自分「???」
なんで廃車なん?事故っても修理出来るやん。あほこいつ?
T君「実は無断欠勤した日事故りました。連絡出来ずにすいませんでした」
自分「ええやん。今更そんな事。何で廃車なん?」
そこで彼は漫画史上最高に強烈な迷言を放ちました!!!
T君「事故車の保管費用が払えないので廃車にしました!!!」
しばらく意味分かりませんでした???
人の車で事故して謝らずに自分の金が惜しくて廃車???
自分が犯人に貸していたのは軽自動車だったので印鑑証明が必要なかった為
こんな珍事が可能だったのです。
そして
T君「近々体の調子が良くなったらそちらに伺います」
と言い放ち電話を一方的に切りました。
もちろんコールバックはフル無視です。
それから彼から届いたのは自分の車の廃車証明だけでした。




著者のYamatotakeruno Mikotoさんに人生相談を申込む