ドアパンチの修理代を全額支払って貰えなかったので少額訴訟してみた(14)

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控室では、コレまた予想外の展開となりました。


司法委員に「では、こちらへどうぞ」と招かれて控室に入るなり「どうですか、和解にするつもりはありませんか?」と切りだされました。和解を勧めるということは、私が不利な状況なの?と腑に落ちませんでしたが、どうやら有利とか不利とかは関係なく和解を勧めるようです。


「仮に勝ったとしても、この後も大変だし万が一負けたりしたらゼロでしょ?和解にするって考えられませんか?」

「訴訟のきっかけが、相手側の逃げ得にさせたくないというものだったので、負けたらゼロとかは余りこだわってません。たとえ私の持ち出しがあっても赤字になっても、相手側が本来負担すべき金額を支払うということが私にとっては重要なんです」

「そりゃ分かるよ、でもさ相手が上訴とかしたら大変じゃない」

「え?少額訴訟なので上訴は出来ないですよね?」

「あ、そっか。じゃあ異議申立てか。何にせよね、勝った負けたって白黒つけちゃうと人間てイヤなもんなのよ。だからね、和解である程度金額を払ってもらうってのが良いと思うんだよね」

「でも、相手側が和解に応じないんじゃないでしょうか?」

「そりゃ、これから私が話してきますよ。このままじゃ負けますよ?って、そしたら相手だって折れるでしょうよ」

「そうですかね〜、でも、やっぱり気持ちとしては本来の金額を払ってもらうことにコダワリたいですね」

「そう、んー、じゃあこの2万円弱っていうのが譲れないのね?」

「そうですね。仮に負けてゼロだとしてもやるだけのことはやったという結論で納得できると思います」

「んー、そうかー。んじゃ、ちょっと相手側とも話してくるのでここでお待ちくださいね」


法廷での緊張感とは一変して、ざっくばらんな雰囲気の会話になりました。年の頃は私の父くらいに見える司法委員がしきりに和解を勧めてきます。気持ち的にはきちんと決着を付けたいという思いが強いですが、確かに勝ったとしても強制執行手続きなどに進むとなると気が重いです。


内容は聞き取れませんが、別室で司法委員と相手側が話している声が響いてきます。この待ち時間にスマホで調べてみると、どうやら「和解を勧める」ケースが多いという情報が散見されました。やはり私が不利だから和解を勧めてるわけでなさそうでした。


しばらくすると、司法委員が戻ってきて再び和解談義が再開されました。

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