”たった2つの感情”で引きこもりのキモオタ童貞が、日本でトップの難関大学、東京大学に合格。さらにカワイイ彼女まで作ることができた話

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友達と平気で誰も分からないようなマニアックなアニメのことで

盛り上がっているようなキモオタでしたから、

そりゃ当然「気持ち悪い」と思われても仕方ないのです。


また、当時の僕は一切、髪型や服装に気を使ってませんでした。


もともと天パな上に、毎日髪の毛を整えることなくボサボサのまま登校していて、

おかげでついたあだ名はブロッコリーやカリフラワーや

二つ合わせてカリッコリーなど、ろくなものがありませんでした。


また服装も「これから虫取りにでも行くんですか?」と尋ねたくなるような格好をしていました。


あのとき、もっと身だしなみに気を使っていれば、どれだけ良かっただろう?


と今では思うのですが、当時の僕はひねくれた性格をしていたものですから

素直にそれを認めることができなかったんですね。



『なんであいつらはバカ高い金を払って美容院なんかに行くんだ。

それも2、3ヶ月に一回ならまだしも毎月毎月通いやがって。


そんなことに金を使うぐらいなら

貯金したほうがよっぽどいいわ。』



本当は彼らのことが羨ましかったんだと思います。


ちょうど中学2年のときに両親が離婚し、

僕には妹が1人いるのですが、

僕と妹は母親についていきました。



母親の力というのは偉大です。

決して裕福ではありませんでしたが、

何不自由なく暮らしていました。



もちろん贅沢をすることは許されません。

人によってまちまちですが、

周りの友達は毎月親から数千円のお小遣いをもらっていました。



一方の僕はゼロです。


「0」です


だから何か欲しいと思ったら

それまで貯めていたお年玉を切り崩さなければなりません。



そんな事情があったものですから

人と比べるとかなりケチでした。



本当に欲しいと思ったもの以外、

絶対に買わなかったのです。



だから『髪型に金を使うのなんてバカらしい』と

近所の1000円でカットしてくれる床屋で髪を切っていました。


しかも3ヶ月に1回というペースです。


髪の毛が女の子みたいに

長くなることもありました。


そりゃ『キモい』と思われても当然です。


でも、当時の僕は素直じゃありませんでした。



『俺が悪いんじゃない。

人を見た目で判断するあいつらが悪いんだ

女なんか糞食らえ』と。



しかし思春期真っ盛りです。

本心ではモテたいと思っているのです。


完全なる自己矛盾ですよね。

だから余計に苦しい思いをする羽目になりました。


しかし、中学を卒業してからの僕は素直でした。


『自分を変えたい』という強い思いのもと、必死に努力しました。


まず『入学祝い』ということで母親が通っている美容院に

連れて行ってもらいました。



最初は勇気がいりましたが、

担当してくれた美容師の人はとても気さくな人で、

僕みたいなヘタレとでも楽しく会話をしてくれました。



腕も確かで海外で修行をしていたそうです。

今でも実家に帰るたびに彼に髪型を整えてもらっています。

かかりつけの美容師ですね。


今では彼に自分の近況を報告し、

お互いに将来の夢やビジョンを語り合うことが

実は僕のひそかな楽しみだったりします。


そして、彼のおかげで、それまでクセっ毛でボサボサだった髪の毛も

ようやく、まともな髪型になりました。



それでも前髪のクセだけは強かったので、

彼の強いススメもあって、

近くの電気屋でヘアアイロンを買いました。



また、それまで『ワックスをつけたら禿げる』などという

何の根拠もない馬鹿げた迷信を信じていたので、

髪型をセットするという概念はなかったのですが、

その美容師は丁寧にワックスのつけ方まで教えてくれました。



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