”たった2つの感情”で引きこもりのキモオタ童貞が、日本でトップの難関大学、東京大学に合格。さらにカワイイ彼女まで作ることができた話

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『ワックスをつけるのが当たり前なんだ』と。


自分の中の常識がいい意味で崩壊した瞬間です。


もはや『禿げませんか?』なんて

恥ずかしくて聞けません(苦笑)



美容院でワックスとヘアスプレーを買い、

家に帰るときの僕の目は

希望に満ちあふれ、輝いていたことでしょう。



あれだけ面倒くさいと思っていたことも

慣れてしまえばそれが当たり前になります。



それからはちゃんと毎朝髪をセットしました。

朝起きて顔を洗って、飯を食って、

歯を磨いて、それから髪をセットする。

買ったアイロンで前髪を伸ばし、

ワックスとスプレーで自分に合う髪型を作りました。



そして来たる高校の入学式当日、

僕は不安と期待が入り交じった

何とも言えない興奮を覚えていました。



『これから俺の新しい人生がスタートする!』



もう二度と『キモい』だなんて言われたくない。


言わせるものか!


そんな思いを胸に僕の高校生活は始まったのです。


はっきり言って入学式の時のことはほとんど覚えていません。


長ったらしい校長先生の話があったり、

部活の紹介があったり、

その後、教科書を買いに行く時間があったりと、

訳が分からないままその日が終わったような気がします。



家へ帰ってきた僕はクタクタに疲れていたのだけは覚えています。


期待と不安から来る興奮と緊張から一気に解放されたからでしょう。

その日は晩ご飯を食べ終わると

すぐに眠りに落ちました。



そして息をつく間もなくして僕の高校生活が始まったのです。



最初は授業ごとに自己紹介をさせられました。

もともと大勢の前で発表するのが苦手なため

自己紹介は苦痛でしかなかったのですが、

「失態を晒すまい」と必死に体裁を繕いました。



あとで先生に『表情が固い』と言われてしまったので、

相当緊張していたんでしょう。

ひょっとしたら周りにもその緊張が伝わっていたかもしれません。



もともと塾の知り合いや中学からの友達が同じクラスにいる人、

あるいは活発な性格の人たちは

すぐにクラス内でも仲良くなっていきました。



一方の僕は、小さい頃から人見知りで、

誰も知り合いがクラスにいないため、

しばらくは一人でお昼ご飯を食べる生活が続いたのです。



完全にスタートダッシュ失敗です。。。



そんなある日の昼休み

いつもと同じように

一人で弁当を食べようとしていた時のことです。



もうクラス内では仲のいいグループがいくつかできていたのですが、

その中でも一番大きいグループの一人が話しかけてきました。



『よかったら俺らと一緒に飯食わん?』



あまり表情には出しませんでしたが、

内心はとても嬉しかったはずです。


彼には本当に救われました。

もしそのときの彼の誘いがなければ

ずっと一人ぼっちでお昼ご飯を食べていたのかと思うとゾッとします。


彼が声をかけてくれなかったら今の自分はいなかったでしょう。

だから、感謝してもしきれないぐらいです。


その時はもちろん二言返事でみんなと一緒にご飯を食べました。

彼とはもう久しく会っていませんが

かなり仲のいい友人の一人だったのを覚えています。



そこからは早かったですね。

『自分を変えたい』『見返してやりたい』という気持ちが強かったので、

毎日ちゃんと見た目にも気を遣い、

なるべく笑顔を絶やさず、

またゲームやアニメの話題は

一切出さないようにしていました。



すると気づいた頃には友達が何人もできていました。

中学までは表面的な付き合いも多かったですが、本当に心から友達だと言える。

そんな友人に恵まれたのです。



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